【Fischer's】私とお隣さんの事情

32話 ページ32

Aside


モトキくんに、マサイが目を覚ましたとLINEが来た
...でも.....正直...もう会うつもりは無い...。

『.....って...今は誰にも会いたくない...』

昨日、翔瑠からメールが来た


今週の土曜日にいつもの場所で
話したいことがある。


...ただ、それだけだ
私達はもう別れたが...
まさか、また会えるとは思わなかった。

...私も...考えていた
あの時

『＿＿私、ずっと前から好きな人がいるんだ』

マサイにはそう言った...でも...
今の私の中に、翔瑠の事なんて無くて
マサイの事でいっぱいだ...

『.....都合よすぎでしょ...私.....』

虚しくも...自分の小さな声が...
部屋中に響いた。



──......お願いだからさ、翔瑠と別れて?──



...今まで、良く私も耐えたよなぁ.....

────...このっ...出来損ないが...っ!!!────

家族からは、見離され

────はぁ〜い...じゃあ脱ぎましょうか────

クラスメイトからは、罵られ

────.....ごめんね...A...────

......私の生き甲斐だった人は、死 んで...

でも...


『.....マサイ.....』


Fischer'sの皆...だれよりも
マサイのお陰で、初めて楽しいと思えた。


.....本当に楽しかった。


"逃げてきた"私をお隣さんとして
迎えてくれて嬉しかった。

.....覚悟は決めた。


『土曜日、翔瑠と会ったら...
今まで..."お世話"になった皆が
望むことをしよう。』


もう後戻りは出来ない。









私が死ぬまで、後....3日────

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