【Fischer's】私とお隣さんの事情

27話 ページ27

東條さんを家に連れてきてしまった。

後々考えたら、1人の女性をこの家に入れたのは
初めてだった...

今更ながら、自己紹介を改まってした。
そこで、東條さんがYouTuberを少ししか
知らない事を知った...

...Fischer'sの名が、世界中に響き渡るのは
まだ遠い道のりだな...

そこから、東條さんに
メンバーに視聴者さんの事を言っていなかった事を
話したりした...。

東條さんは

『その仲間の人も心配してるんじゃないかな…』

...そう言った。

「...え?」

俺が、そんな反応を取ったら
東條さんは口が滑ったような顔をしていた。

でも、更に落ち着いた口調で

『いや...私だったら信頼してる人に
こんな大事な事を黙ってられたら
悲しいなぁ…って思いましてね…。』

そう呟いた。

今考えると、メンバー以外に視聴者関連で
相談にのってもらったのは初めてだった。


東條さんに話して胸に突っかかってた
モヤモヤが一気に消えた。



...俺は1度...深呼吸をして、東條さんに

「今からでも...間に合いますよね...。」

と言った。



すると

『...私はこれで、帰るので行ってきてください。』

彼女は、初めて綺麗な笑顔を見せてくれた。
.....少なからず...その表情に胸がドキッとした。

........それと...もう迷惑はかけたくないとも思った


......................................................


シルク宅に、モトキとダホとぺけに
集まってもらった。

...そこで、視聴者さんの話をしたら
まず...殴られはしなかったけど

シルクにはめっちゃ怒られた。

ダイブーが抜けて以来、此奴は
YouTuber関連だけじゃなく
隠し事が好きじゃなくなったと思う。

モトキには
笑顔でシルクを、宥めてくれていたが
目は笑っていなかった。
......めちゃくちゃ怖かった...

ダホは
視聴者さんの話を聞いて
怒ってはいたが、静かに話を聞いてくれていた。
...動画を撮っている時とは比べ物に
ならないくらいに静かだった。


皆に怒られて...やっぱり、コイツらには
隠し事はしたくないそう思った。


そこで、シルク達に
お隣さんである東條さんの話もした。

視聴者さんに、関係がまったく無い
東條さんが対応してくれた事を
ありのまま...全て話した。


モトキに

「.......東條さんのさ、下の名前.....分かる?」

と聞かれ、Aさんと答えたら

今度は...シルクから
思いもよらない言葉が出てきた。

「マサイ、その東條さん...だっけ?
今度俺ん家連れてきてよ」

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