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「素敵な女の子、」
彼女がワープゲートに吸い込まれ、
真っ先に発言したのはマグネだった。
事前に手渡された顔写真では、
性格までは分からない。
死柄木が好みは、もっと世界を憎んでいるような、
死柄木に等しい思想を抱いているような、
根っからの敵の様な子だと想像していた。
予想に反して、彼女はそれと真逆だった。
死柄木のする愛情表現に逐一応える。
優しい表情で死柄木を見詰めている彼女は、
相手が死柄木で無ければ、
普通の可愛らしい少女の顔だ。
死柄木の女の趣味に対して感嘆したが、
彼女の男の趣味は絶望的だとマグネは頭を抱えた。
「あの子がここでやっていけるとは思えないわ、
林間合宿の襲撃、どうするのよ…
雄英高校出身なんでしょ」
マグネの庇護欲に火が付き、心配そうに言った。
一目で彼女が気に入った様だった。
「泣くかもな！もしかしたら喜ぶかも！」
「どうせ逃げれないだろ、」
支離滅裂にトゥワイスが叫び、
荼毘もまた答えた。
荼毘は彼女には興味がない様で、
片手には酒の入ったグラスを持ちながら爪を弄り、
言葉を続けた。
「それにリーダーはかなりご執心だ」
「私はAちゃんと居たい！」
トガは言った。マグネに笑いかけ、
手に持っていたナイフを楽しそうに振る。
「それで血をもらうのです！」
「それはやめろ」
死柄木が不機嫌そうに言った。
ガリ、と爪で首筋を掻く。
彼女の姿が見えなくなった途端、
焦燥感と不安が顔に出る。
「ああぁ、苛々する……ゆう、ゆうって、」
想定内のことだったが、思った以上に不快だ。
「ほら、ご執心だろ」
荼毘が皮肉たっぷりに嗤った。
更に死柄木の機嫌は悪くなり、
「しょうがないじゃないですか弔くん、
Aちゃんは優くんのこと、大事なんです」
そしてトガが地雷を踏んだ。
『Aは優が大事、死柄木よりも』
そう聞こえた死柄木は、
包帯の巻かれていない手をトガに向ける。
「そんなに死にてえか、ガキ」
「続きしますか、弔くん」
向い合う2人に緊張が走り、そして、
「お待たせしました、」
2人の間を割る様に、彼女がゲートから出てきた。
「黒霧さんに帰ってきて欲しい、って言われ_____」
彼女は場の奇妙な雰囲気に言うのを止めた。
「…どうしたの、」
突然帰ってきた彼女にタイミングを失ったトガと死柄木は、不自然な格好で固まった。
2人の神妙な顔に耐え切れなかった荼毘やコンプレスが腹を抱えて笑い、大騒ぎするのは、また別のお話。
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maro(プロフ) - こういう弔くんの夢小説を探していたんです......!!!見事にどっぷりハマりました👍🏻 ̖́-︎続きを気長に待ってます！！ (4月12日 14時) (
レス) id: 89c84e5ca3 (このIDを非表示/違反報告)
もあ(プロフ) - すごい考えられた話で たまげました！とむとむのこうゆうお話あまり無いのですが、どストライクすぎて何回も読ませていただきました🥰お忙しいとは思いますが、続きを楽しみにしています！ (8月16日 20時) (レス) id: 595898a75e (このIDを非表示/違反報告)
ノア - わぁぁ！めちゃくちゃ続き気になります！！夢中で読んでしまいました！笑続き待ってます！ (2022年7月13日 14時) (レス) @page44 id: da656baae2 (このIDを非表示/違反報告)
Yo - 読んでめっちゃドキドキしてました！！ゆっくりでいいので続き楽しみにしています(^^)更新頑張ってください！ (2022年3月12日 23時) (レス) @page41 id: b7d6e0178a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - えぬえさん» 返信遅れて申し訳ないです…🙇♀️ここまで至るに随分時間がかかってしまい…亀更新なのに読んでくださり感謝しかないです…！コメントは力の源…！頑張ります💪 (2022年1月1日 1時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年9月17日 10時
