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「＿＿＿＿だめ、ですか」
彼女は心底不思議そうに首を傾げた。
「例え敵だとしても、目の前の人を助けたいと思うのは、いけないことでしょうか」
「は………？」
彼女は困ったように笑っていた。
依然として死柄木の手を優しく握ったまま、離さない。
目を伏せて、それから死柄木の目を見詰めた。
少し困ったような純粋な瞳は、
まだ世間を知らない幼い子供を諭しているようだった。
「誰が正義で、誰が敵なのかは、私が決めます。
ヒーローだって誰かを傷付けるし、
敵でも助けてくれる人はいるんです」
私は、怪我を負ってる『貴方』の手当がしたいだけです。
彼女は慎重に、手負いの獣を宥める様に微笑むとその手を放した。
どこか暗い表情だった。
何か過去を抱えていた。
それにも関わらず、こんなにも純粋で、
堕ちていないのは何故だろう。
壊れそうなくらい繊細そうなのに、
強い芯を持っているのは何故だろう。
自分でも分からない感情が湧き上がった。
消えて無くなると思ったのか、
訳もわからず放された手に伸ばし掛けた。
「＿＿＿＿ごめんなさい、自分語りしてしまって」
申し訳なさそうに微笑む彼女は、
死柄木の手を離し、くるりと身体を翻した。
「そのハンカチ、いらなかったら捨てていいですからね」
死柄木の手を離し、そう言って彼女は去っていく。
伸ばした手が宙を掻いた。
ハンカチが巻かれた掌に視線を落とし、
死柄木は呆然と立ち尽くしていた。
脳裏に焼き付いた彼女の笑顔と、
触れられた手に残った熱が、
こびりついて、離れなかった。
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華羅夢(プロフ) - ぽいぽいさん» 何ですって！！ぜひ死柄木くん推しになってくださいな！！彼は魅力的な男です！！コメント嬉しいですありがとうございます････！ (2021年9月19日 8時) (
レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - この作品で死柄木くん推しに傾きつつある…好きです応援してます頑張ってください!（ノンブレス） (2021年9月19日 7時) (レス) id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - れのまるさん» うわああありがとうございます･･････！コメントが1番のモチベになるのですごく嬉しいです！頑張りますね！ (2021年9月14日 14時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
れのまる - 死柄木さん最推しなのでこの作品めっちゃ好きです…！これからも応援してます！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: ce403bbca4 (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - しいたけさん» しいたけさん、もしかしなくても2回目のコメントですか･････････？コメント来るのが1番嬉しいので、大喜びで話を書いてしまいました！楽しんで頂けて何よりです！！ありがとうございます！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年8月23日 1時
