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「かぁいい、かぁいいです！
くださいっ！」
「いやだ」
目を輝かせてぎゅ、と彼女の首を抱くトガに、
死柄木は即答した。
彼女の手を引き、
ソファに座った死柄木の足の中に収める。
「俺のだし」
彼女の首に肩をうずめる。
Aはくすぐったそうに目を細めた。
「それよりお前、どこに行ってたの」
「んふ、とむらくんの頼みごとです」
楽しそうに笑いながらも、
トガの目は笑っていない。
ちらりとAのことを見るトガに、
ああなるほど、と死柄木は納得する。
Aはきょとん、と周りを見回すが、
それよりも別のことが気になった様だった。
「とむらくん？」
不意に名前を呼ばれて、
ドッ、と心臓が熱くなった。
呼び慣れていない声に、
みるみる内に顔に熱が集まるのが分かる。
下を向くと、
彼女は不思議そうに死柄木を見上げていた。
思わず、彼女の目を覆う。
赤い耳。
だらしない口元。
今は駄目だ、見られたら、だめ。
「死柄木さんの名前？」
もどかしそうにもがく彼女を押さえつけながら、
まだ熱い心臓を押さえて、うん、と小さく答える。
「A、もっかい呼んで」
死柄木は耳元で囁く。
視覚が遮られている分、彼女は彼の声に、
熱っぽいことに気付いた。
「え、あ……と、むらくん」
呼ぶ声が、うわずった。ふ、と死柄木は笑みを溢す。
少し慌てている彼女が愛おしかった。
目隠しが外される。
「なあに」
死柄木は目尻を下げ、優しい顔で、返事をした。
彼の赤い瞳が、僅かに潤んで熱っぽくて、
次はAの顔に熱が溜まる。
「あっちっちですよ、お二人とも！」
トガが頬を膨らませて怒る。
顔に溜まった熱がひいていき、
彼女はほっと息を吐いた。
「離れてくださいとむらくん！
Aちゃんとお話したいんです！」
「嫌だよ、
A、下で待ってろ」
いやああ、とじたばた暴れるトガに、
彼女は楽しそうに笑った。
「とがちゃん、またあしたね。
たくさんお話しよう？」
悪戯っぽく笑う彼女に、トガはぴたりと暴れるのをやめ、
彼女に両手を絡ませる。
「はい！やくそくですよ！」
嬉しそうにするトガにAは思わず顔を綻ばせた。
「じゃあ、おやすみなさい。
______________________黒霧さんも」
「ええ、おやすみなさい、良い夢を」
黒霧は微笑んだ。
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華羅夢(プロフ) - ぽいぽいさん» 何ですって！！ぜひ死柄木くん推しになってくださいな！！彼は魅力的な男です！！コメント嬉しいですありがとうございます････！ (2021年9月19日 8時) (
レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - この作品で死柄木くん推しに傾きつつある…好きです応援してます頑張ってください!（ノンブレス） (2021年9月19日 7時) (レス) id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - れのまるさん» うわああありがとうございます･･････！コメントが1番のモチベになるのですごく嬉しいです！頑張りますね！ (2021年9月14日 14時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
れのまる - 死柄木さん最推しなのでこの作品めっちゃ好きです…！これからも応援してます！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: ce403bbca4 (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - しいたけさん» しいたけさん、もしかしなくても2回目のコメントですか･････････？コメント来るのが1番嬉しいので、大喜びで話を書いてしまいました！楽しんで頂けて何よりです！！ありがとうございます！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年8月23日 1時
