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「もちろんトガが行きますよ！
今のAちゃんに会えるのはトガの特権ですから！」
ふん、とトガそっぽを向いた。
「とむらくんはAちゃんの制服に付けた盗聴器で大人しく聞いててください！」
「…それうっかりAに言ってたりしてないだろうな」
疑わしそうにトガを見る。
こいつなら絶対するという確信を持って。
言ってませんよ、とトガは否定した。
「Aちゃんどうしましょうかねぇ、
またとむらくんがどさくさ紛れて攫えばいいんじゃないです、か……………あ」
トガが言い掛けて止める。
そして、良い案が浮かんだとばかりに顔を輝かせた。
「とむらくん、いいこと思い付きました」
「あ？」
「その人にまた、お手伝いしてもらいましょ」
にこにこと笑いながら、
トガは死柄木の持つ写真を、指差した。
・
「____________じゃあそれで行くか」
死柄木は言った。
顔が笑っている。
上機嫌に鼻唄を歌い始める死柄木に、
トガは微笑んだ。
「いいんですかとむらくん。
この作戦、すごく良いですけど。
ばれたらぜっっったい嫌われますよ」
トガの言葉に、死柄木は目を細める。
死柄木は、ずっと恐怖に縛られている。
自分の愛情表現が歪なことは百も承知だ。
閉じ込めて、縛って、自由を奪って。
その都度彼女に確認した。
自分を嫌わないか。
自分を拒絶しないか。
自分に笑顔を向けてくれないんじゃないか。
その都度彼女は微笑んで言った。
『だいじょうぶ』
少し哀しそうに、寂しそうにしながらも、
死柄木に触れ、話し、過ごした。
それでも不安で鎖に繋いで過ごした。
だが、彼女は自分の想いに応えた。
『帰りたい』と言う彼女は、
愛しくて可愛らしくて堪らなくて。
「俺は信じてるから」
Aの偽りない言葉を。
自分への好意を。
そして、ヒーローへの疑惑心を。
この作戦は、きっとAをもっともっと死柄木に堕としてくれる筈だ。
「幼なじみが目の前で死んで、
辛くて辛くてしょうがない時、
俺がAを慰めてやらないとなぁ、」
奪おうだなんて考える奴は、
彼女にとってどんなに大切だろうと、処分だ。
楽しそうに笑う声は、
宙に溶けて消えていった。
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華羅夢(プロフ) - ぽいぽいさん» 何ですって！！ぜひ死柄木くん推しになってくださいな！！彼は魅力的な男です！！コメント嬉しいですありがとうございます････！ (2021年9月19日 8時) (
レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - この作品で死柄木くん推しに傾きつつある…好きです応援してます頑張ってください!（ノンブレス） (2021年9月19日 7時) (レス) id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - れのまるさん» うわああありがとうございます･･････！コメントが1番のモチベになるのですごく嬉しいです！頑張りますね！ (2021年9月14日 14時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
れのまる - 死柄木さん最推しなのでこの作品めっちゃ好きです…！これからも応援してます！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: ce403bbca4 (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - しいたけさん» しいたけさん、もしかしなくても2回目のコメントですか･････････？コメント来るのが1番嬉しいので、大喜びで話を書いてしまいました！楽しんで頂けて何よりです！！ありがとうございます！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年8月23日 1時
