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｢はぁはぁはぁっ…｣
裏路地にはスーツケースを持った彼が立っていた
少し遅れて私もその場に着く
さすがにこの荷物、1人で走るにはキツかった
｢はぁっなん…なんなんですか…はぁはぁっ｣
私たちはもう他人なのに
｢…なにその敬語……。｣
やっぱり息は切れてなくて
体力の差を感じた
｢はぁはぁ、だって…もう他人になるって…決めたから…はぁはぁっ…｣
必死で息を整える
ーーー
｢あの！…俺の事覚えてますか？｣
ーーー
脳裏に浮かぶあの光景と重なる
マスクをしていてどんな表情をしてるかわからないけど
確実に怒っているということはわかった
拓｢…入構証拾ってくれた子。｣
｢え…｣
拓「最初はただそれだけやった…」
静かに話し出す拓実
拓「今は？不審者？」
手を広げて問うてくる
「んー、不審者かなっ…笑」
拓「ふっ笑」
あの時の会話とリンクする
きっと拓実も同じなんだよね
ーーー
｢よかった…覚えてなかったらただの不審者やったわ…｣
｢いや十分不審者ですけどね｣
ーーー
拓「…ほんまに行くん」
「うん」
拓「ほんまに終わりなん、俺ら」
「…うん」
拓「まだ始まったばかりやん」
「だからだよ、始まったばかりだからこそ、離れやすい」
拓「もういっぱいなんだよ。この街も目に入るもの全て、Aの事を思い出させる」
そんなの、私だって同じだ
必死に忘れようとしてたんだよ
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たじしろ(プロフ) - 一気に読ませて頂きました！読みやすく、また2人のその後も気になります！また別の物語や続編も読みたいなと思いました！Your light完結お疲れ様でした！ (2022年5月20日 1時) (
レス) @page13 id: 1d27b25451 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ぺいんさん» 暖かいコメントありがとうございます！続編はまだ未定ですが、また別の物語などあげる予定ですのでよかったらまた読みに来ていただけたら嬉しいです！完結までお付き合い頂き、ありがとうございました！ (2021年10月28日 10時) (レス) id: 0c1d4e3e8c (このIDを非表示/違反報告)
ぺいん(プロフ) - 完結おめでとうございます。何度も読み返していたので最後まで読めて嬉しい反面、すこし寂しいです笑 ちょこさんの文体がとても読みやすくめちゃくちゃ感情移入してしまいました。またいつか、この2人の続きが読めたらな、と思います笑 まずは、お疲れ様でした！ (2021年10月26日 9時) (レス) @page13 id: b5fe4436c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2021年10月24日 15時
