10 ページ10
黄side
運命やと思った。
まさか、そんな偶然あるなんて
思いもせんかった。
章ちゃんに手を引かれて
向かったホールのカウンター。
そこにはこの数カ月、会いたくて
会いたくて会いたくてしょうがなかった
あの人が座って笑ってる。
何でここに居てるんやろ、とか
何で横山くんと村上くんに挟まれて
楽しそうに喋ってるんやろ、とか
全部そんなんどうでもよかった。
ただ、あの人が目の前におる。
今のオレにはそれで十分。
信「お、亮。起きてきたんか」
「うん、ごめんなさい…
営業中寝てもうてた」
オレに気付いた村上くんがニカッて笑うて
こっちおいでと手招きする。
信「かまへん、かまへん。
久しぶりやったししゃーないわ」
ちょっと酔うてるんやろか
えらいご機嫌さんやな。
営業中に爆睡してたんに
怒らへんとかレアやん。
怒らへんなら怒らへんでえぇねん。
オレが気になってんのは別の事やし。
「なぁ、村上くん。
こん人は…？」
全然こっち見てくれへんで
ずっと横山くんと喋ってるんやけど…。
信「あぁ！亮は初めて会うんか。
こいつはオレの幼馴染でこの店の
オーナーのすばるや」
自己紹介されて顔も見ず軽く会釈すると
また横山くんと話し始めた。
"すばる"
格好いい名前やな。
この人にピッタリやん。
この店のオーナーかぁ……
オーナー…？
えっ！？
「オーナー！？」
ウソやん……ずっと会いたいと思ってた人が
こんな身近な人やったん？
オレの数カ月返してや…とは言わんけど
今までの努力はなんやったんやろ…
信「そないビックリする事か？
すばる、お前にも紹介しとくわな。
店の稼ぎ頭の亮や」
紹介されてオレも会釈したら
やっとこっち向いてくれて
「あ、初めまして」やって……。
その一言でオレはドン底に突き落とされた。
あぁ…こん人はあの日オレと会ったこと
覚えてないんやな…。
やっぱりこの世に運命はないんやって
痛感させられた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まままま(プロフ) - みんな混乱中だと思います。大丈夫つながっているさーまんまるな水平線。自分のペースでお待ちしてます。 (2018年4月16日 1時) (
レス) id: 103b3e9ff7 (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - 今日の出来事ですもの、皆、混乱して色々な感情があって…ゆっくりと気持ちが落ち着くまで、のんびりと待っています (2018年4月15日 16時) (レス) id: 670fdb40e8 (このIDを非表示/違反報告)
桜・春(プロフ) - みんな同じ気持ちです。ゆっくり前を向いていきましょう。すばるくんは関ジャニ∞を辞めるとは言ってないですし、いつまでも心は繋がってます。作品の続き待ってます。 (2018年4月15日 14時) (レス) id: 6dfd0954e3 (このIDを非表示/違反報告)
虹色 - いえいえ、応援していまーす！ (2018年4月4日 22時) (レス) id: eddd6dcc41 (このIDを非表示/違反報告)
錦原エリー(プロフ) - 虹色さん» ありがとうございます！ (2018年4月4日 7時) (レス) id: c089c44b7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：錦原エリー | 作成日時：2018年4月1日 8時
