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橙side
すぐに出発することになって
亮ちゃんを毛布ごとお姫様抱っこの状態で
抱き上げる。
脱力してぶら下がったままの腕やと
不安定で落ちそうになるから
亮ちゃんの手を僕の首に巻きつけて
タオルで緩く縛ってもらった。
信ちゃんが大倉と渋やんに声を掛けて
駐車場の裏口へと向かう。
無駄な振動が伝わらないように
慎重な急ぎ足。
身体の熱さと息の荒さに辛くなる…
代わってあげれたらいいのに。
駐車場では裕ちんがドアを開けて
待っててくれた。
助手席に信ちゃん、すぐ後ろに
僕とヤスが乗りこんで
一番後ろに大倉と渋やん。
ヤスが縛ってる手を解こうとしたけど
また抱っこしなあかんかもと思って
そのままにしてもらった。
何より、僕が抱っこしてたかった。
意識はないけど"大丈夫"
"ここに居るよ"って安心させたくて。
亮ちゃんからしたら僕の体温が伝わって
余計ツライやろうけど
弱り切ってる亮ちゃんを離したくなかった。
車が動き出してしばらくしてから
誰かの声が車内に響いた。
？「さっきの亮…本気やろか……」
ヤスやった。
今にも零れそうな涙を必死で堪えて
誰とも無く問いかける。
村「気持ちは分かるし、言いたい事も分かる
でもそれは亮にしか分からん事やから
今は何も話してくれんかも知らんけど
ゆっくり…ゆっくり聞いてったら
ええんちゃうか？」
安「うん……そうやね…グスッ…」
二人の会話を聞きながら
亮ちゃんの頭を撫でた。
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錦原エリー(プロフ) - なみださん» あ、初めまして笑コメントありがとうございます。凄いと言うのは…？ (2018年1月5日 19時) (
レス) id: c089c44b7c (このIDを非表示/違反報告)
なみだ - 凄かったあ！あ、始めまして！すっげえ！！！！ (2018年1月5日 13時) (レス) id: 9bfcac360a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：錦原エリー | 作成日時：2017年9月8日 23時
