7話 ページ9
Noside
入学式から2日後。
『オイ、とべよ。』
ｱｽﾞ「............。」
『持ってんだろって。なァ？』
ｱｽﾞ「持っていません。」
『しらばっくれるんじゃねェぞ！！！ジャンプしてみろっつってんだ！！！』
ｱｽﾞ「嫌です。」
『んでだよ！！！』
ｱｽﾞ「ですから、」
ｱｽﾞ「飛べないんですって！！！！」
これらは決してカツアゲではない。
ただの飛行術の授業だ。
『嘘つけ！！！テメェ才能隠し持ってるだけだろ！』
ｱｽﾞ「何回言えば分かるんですか！！！そんなもの、持っていません！！」
悔しそうに箒を握り締めるアズール。
『眼鏡かけてんのにかァ！？』
ｱｽﾞ「なんですかその偏見！眼鏡は空を飛ぶ道具じゃないんです。」
眼鏡を中指で掛け直し、アズールはため息をつく。
Aとアズールがこのように話しているのは、飛行術で不幸にもペアになってしまったからである。
アズールは最初、どうやってこの不良の弱みを掴もうかという事しか考えていなかった。
『いいか！？箒に跨ったら、ジャンプだ！ピョンッて飛ぶんだ！！』
だが、彼は弱みを掴まなければいけない程の脅威ではない。
アズールはそれを悟り、何故か流れで箒の乗り方を教えて貰っている始末。
ｱｽﾞ「そんな簡単に飛べたら苦労はしません。」
内心、何故この不良は飛べるのに僕は飛べないんだ、とへそを曲げている。
仕方なくアズールも箒に跨るが、一向に宙に浮く気配は無い。
『.......ふざけてんのか？』
ｱｽﾞ「失礼な！！」
アズールの前屈みの変な体勢にAは笑うでも無く、真顔でそう言い切った。
ｱｽﾞ「そもそも人魚が空を飛べるわけないだろう。」
『犬の俺様は飛べるぜ？』
ｱｽﾞ「元々陸で生活してるからでしょう？僕は陸に出たばっかりです。」
『俺様は泳ぎも得意だぜ？すいりくりょーよーだ！！！』
どうだ！！！と箒でブイブイ言わせるAに、アズールは悔しそうに声を漏らす。
『なんならテメェも、俺様の後ろに乗ってみたらどうだ？』
ｱｽﾞ「2人乗りだなんて、危険過ぎます。先生もまずは基礎を習得してからと、」
アズールがグダグダと言っているうちに、 Aはアズールの腕を掴んで引っ張り上げた。
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くるみ - 可愛すぎて「かわいい、、きゃわ、、きゃわわ、、」しか言えなくなりました。この夢主君のおかげで新地開墾されました。犬(系)男子最高🤦♀️🤦♀️🤦♀️ (9月4日 1時) (
レス) @page12 id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
眠(プロフ) - 可愛いかよ最高ですケヒヒ (8月22日 22時) (レス) @page12 id: bd711603c0 (このIDを非表示/違反報告)
泉谷(プロフ) - 夢主君可愛すぎて墓建てちゃった（） (6月26日 12時) (レス) @page11 id: 40711c1c00 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 生暖かい目とはこの事か、、、加護欲というか母性が湧き出しました最高です (5月18日 13時) (レス) @page10 id: a5aed66fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 思わずニッコリ (5月10日 21時) (レス) @page1 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトマヨトマメトマト | 作成日時：2023年4月15日 3時
