6話 ページ8
リドルside
ボクは自分のクラスを確認した後、速やかに教室に移動し、最前列の席で自習をしていた。
『オイオイ、さっきの赤毛のチビチャンじゃねェか。』
突然横から声が降りかかり、そちらに顔を向ける。
そこには先程、喧嘩を始めようとしていた如何にも不良という言葉が似合う獣人がいた。
ﾘﾄﾞﾙ｢キミ、初対面でチビとは失礼だな。｣
彼の言葉に少し腹を立て、キッと睨みつける。
『...じゃあ名前教えろや。俺様はA・バーステンだ。』
隣にドカッと座った彼は、ガムをぷく、と膨らませる。
ミントの爽やかな匂いが鼻を掠めた。
ﾘﾄﾞﾙ｢...ボクはリドル・ローズハート。隣に座る許可を取った覚えは無いのだけれど。｣
自習の手を止めて、彼へと向き直る。
『ハァ？俺様は目が悪ィんだよ。前じゃねェと黒板見えねえだろうが。』
ﾘﾄﾞﾙ｢授業を受ける気はあるんだね...。その姿勢はいいけれど、室内なんだからサングラスを外したらどうだい？｣
余計に見えないんじゃないのか。と思いそう言うと、彼は首を横に振った。
『サングラスは俺様自身と変わりねえ。外すわけにァいかねぇなァ。』
ﾘﾄﾞﾙ｢はあ...。サングラスは勝手にすればいいけれど、制服はもう少しきちんと着た方がいい。｣
彼のだらしない制服へと目を向ける。
制服についての校則は緩いものだが、人としてきちんとした格好をするべきだとボクは思う。
『アァン？俺様の着こなしに問題があるってのか？』
ﾘﾄﾞﾙ｢大ありだ。まずはそのシャツのボタンを閉めたまえ。｣
『チッ、俺様に指図すんじゃねェよ。』
と言いながら、なんだかんだシャツのボタンを閉めている。
案外聞き分けが良くて、少し拍子抜けした。
ﾘﾄﾞﾙ｢.....それと、ネクタイも着けた方が様になるだろう。｣
ボクがそう言うと、彼は無言でネクタイを取り出した。
首にネクタイを巻き付けては、あれやこれやと結ぼうとしているが、全くもって出来そうにない。
ﾘﾄﾞﾙ｢はぁ...ボクが結んであげよう。ネクタイをお貸し。｣
『フン...。頼む。』
素直にネクタイを渡す彼に、根は悪い奴では無いのだろうと、少し安堵する。
ﾘﾄﾞﾙ｢...ほら、出来たよ。普段からその格好で学園に来ることをオススメするよ。｣
おおー！とネクタイをヒラヒラとさせている彼は、どこか小さな子供のようだ。
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くるみ - 可愛すぎて「かわいい、、きゃわ、、きゃわわ、、」しか言えなくなりました。この夢主君のおかげで新地開墾されました。犬(系)男子最高🤦♀️🤦♀️🤦♀️ (9月4日 1時) (
レス) @page12 id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
眠(プロフ) - 可愛いかよ最高ですケヒヒ (8月22日 22時) (レス) @page12 id: bd711603c0 (このIDを非表示/違反報告)
泉谷(プロフ) - 夢主君可愛すぎて墓建てちゃった（） (6月26日 12時) (レス) @page11 id: 40711c1c00 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 生暖かい目とはこの事か、、、加護欲というか母性が湧き出しました最高です (5月18日 13時) (レス) @page10 id: a5aed66fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 思わずニッコリ (5月10日 21時) (レス) @page1 id: 4dffd0e6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトマヨトマメトマト | 作成日時：2023年4月15日 3時
