1話 ページ2
『おにいさん…だあれ？』
「ああ、大丈夫？辛かったら喋らなくても大丈夫だよ
えっと…
はじめましてお嬢さん
私は向こうの村の村長をやってます、フジと申します」
そう言って目の前のお兄さんは軽く礼をした
その瞬間、少し生暖かい風がすぅっと吹いていった
足の傷が痛い
『……い、たい』
「ああ、傷？大丈夫、じっとしてたら治る。これをお食べ」
そういって彼が差し出したのは、一切れのパン
それよりも、じっとしてたら治るってどういう意味だろう
…そう思ったけど、すぐに理解した
『き、傷が…！！』
次第に薄くなっていく傷痕
痛みもどんどんどこかへなくなっていった
『お兄さん魔法使いなの！！？』
「いいや、これがこの村の常識なのさ」
そういって優しく笑うフジお兄さん
「君は誰だい？」
『わかんないの…』
「わかんない…？」
『うん』
私はフジお兄さんに全部話した
全部、と言ってもほとんどは曖昧な情報だけど
「……じゃあ、うちの村に来るかい？」
『えっ、いいの！！！？』
「もちろん」
私はフジお兄さんに手を引かれ、村へ向かった
あのときのフジお兄さんの手の冷たさは、後になってもよく覚えている
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天然鮪 - 深夜に読むと更にドキドキしますね…凄く良かったです！ありがとうございました！ (2019年8月8日 4時) (
レス) id: ba37664da6 (このIDを非表示/違反報告)
(°▽°) - いやーすごく読んでてドキドキしました！ありがとうございます！ (2019年5月19日 2時) (レス) id: 8761e041e7 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ江(プロフ) - ラスト５話ぐらいで鳥肌たちまくりました！自分の予想を悉く覆されて、とても新鮮で面白かったです！最後のシーンはボロ泣きしました(笑)最高の物語をありがとうございました！！ (2017年5月16日 19時) (レス) id: 49f85c03a8 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - たゆさん» 遅くなり大変申し訳ありません…！もう既に遅いかもしれませんが、まだ期間があったり再び機会がありましたら、このお話でよければ是非お使いください！ (2017年3月8日 20時) (レス) id: 4dc411c1ca (このIDを非表示/違反報告)
闇） - これはまさか・・・！マイクラ実況のっ・・・！？ (2017年3月1日 18時) (レス) id: f267177af2 (このIDを非表示/違反報告)
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