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26話 ページ27

−−−−−−−−
キヨ視点





あれは、ある日のことだった





「………ってぇ、なんでこんな暗いんだよ」


俺は久しぶりに村に戻るべく、森を歩いていた
夜だったので暗く冷え切っていた




そのとき






「――――――すみません!」

「はっ?」




後ろから声が聞こえた
振り向くと、髪の長い女性が立っていた

きっと俺に声を掛けたのだろう


相当慌てているようだった
髪が乱れ、息も荒く、脚は怪我だらけだった



その女は血相を変え俺にこう尋ねる







「……私の娘を……Aを!Aを知りませんか!?」

「A…?いえ、知りません」


娘が家出でもしたのだろうか
俺が正直に言うと彼女は「そうですか」と言い、去ろうとした







………良い遊び道具みっけ




「待ってくださいお姉さん
俺について来れば娘さんは見つかりますよ」

「―――――っ、ありがとうございます!」







娘のあてなんか無かった

だって俺は娘に会わせる気なんて無いから




「あの…どんどん奥に来てますが、大丈夫なんですか?」

「ええ、大丈夫ですよ
きっと娘さんに会えますから」





そう言い俺はポケットに手を入れる
その中には、折り畳み式のナイフ



「――――――――え……」






−−−−−−−−−−−−−−−−−−

目の前の女は倒れこんだまま動かない



だって、俺がそうしたから







「………A、ねぇ」









そうだ



彼女と約束したじゃあないか







「……すぐに愛しい娘さんと会わせてあげますからね」









彼女の胸に刺さったナイフを静かに引き抜いた

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天然鮪 - 深夜に読むと更にドキドキしますね…凄く良かったです!ありがとうございました! (2019年8月8日 4時) (レス) id: ba37664da6 (このIDを非表示/違反報告)
(°▽°) - いやーすごく読んでてドキドキしました!ありがとうございます! (2019年5月19日 2時) (レス) id: 8761e041e7 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ江(プロフ) - ラスト5話ぐらいで鳥肌たちまくりました!自分の予想を悉く覆されて、とても新鮮で面白かったです!最後のシーンはボロ泣きしました(笑)最高の物語をありがとうございました!! (2017年5月16日 19時) (レス) id: 49f85c03a8 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - たゆさん» 遅くなり大変申し訳ありません…!もう既に遅いかもしれませんが、まだ期間があったり再び機会がありましたら、このお話でよければ是非お使いください! (2017年3月8日 20時) (レス) id: 4dc411c1ca (このIDを非表示/違反報告)
闇) - これはまさか・・・!マイクラ実況のっ・・・!? (2017年3月1日 18時) (レス) id: f267177af2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作者ホームページ:  
作成日時:2015年6月19日 16時

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