本気で恋したジャニヲタ

コンサート3 ページ49

横アリ初日。

１日オフをもらっているので、朝早くからグッズの列に並ぶ。

あかり「昨日の打ち合わせもう少し早く終わればプレ販行けたのにね〜」

A「売り切れ怖いよね」

デビューしてからは、ジャニーズのファンの中では知名度も高かった為、コンサートには軽い変装をして行くようになった。

ウィッグをつけ、サングラスをかけるだけでバレることはほとんどなかった。

なんとかお目当てのグッズを購入し、食事を済ませてあっという間に開場の時間となった。

あかり「１年ぶりの横アリ〜！」

A「やっぱステージ遠いな〜」

あかり「あのパーカー着てる子やっぱ何人かいるね」

大ちゃんがお気に入りといっていた黒くて大きな星のついたパーカーと同じものを着ているファンを何人か見た。

A「でも黒ならやっぱ埋もれちゃうね」

あかり「白にしてよかった〜(笑)」

そう。実はあかりが私の誕生日に、同じパーカーの色違いをプレゼントしてくれていた。今日はツアーTシャツを着ているが、３日目の公演ではそのパーカーを着るつもりだ。

JUMPコールがだんだんと大きくなり、会場が暗転したと同時に私達はサングラスを外す。ここからはみんなステージに夢中になるので、サングラスは必要なくなる。

涼介「横アリ！！騒ごうぜ！！！！」

山田くんの煽りからコンサートは始まった。

あー、大ちゃんカッコいい。
もう汗かいてる可愛い。

最高潮の盛り上がりの中、最後の曲が終わりあんこーるとなった。

A「ここのスタトロ誰だろ〜」

あかり「あ！光くんだ！！」

頭にタオルを巻いた光くんが端からトロッコにのって移動している。大ちゃんは、アリーナのトロッコに乗っていた。

残念だけど仕方ないよね。
光くん可愛いな〜

A「ひかるくーん！！！」

全力で名前を叫び、手を振る。

光「！！」

え？
私のこと見てる？

でもこんな後ろまで見えないか。
コンサートなんて目があったとか錯覚してしまうものだし。

あかり「ねぇ、光くんこっち見てなかった？」

A「私も思ったけど気のせいかなって」

あかり「それもそうだよね〜」

あっという間にトロッコは通過してしまった。

あー、大ちゃんしゃがんでる。
ファンサもらってる子いいな〜


こうして私達のツアー初日は幕を閉じた。

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