本気で恋したジャニヲタ

パーカー6 ページ41

あーあ、ひどい顔。


今日は２時からあかりと一緒に
打ち合わせがあった。

１度帰ろうと思っていたが
そのまま楽屋に残ることにした。

タオルを濡らして目に当てる。


A「ふぅ……。切り替えなきゃな」

１２時半か。

あ、ヒルナンデス……。



楽屋にあるテレビをつける。

VTRの角のワイプには
さっきまで目の前にいた大ちゃんが
いつもの笑顔で笑っていた。


VTRが終わってスタジオが写される。


A「あ……」


全身が写された大ちゃんは

私がさっき返したばっかりの

黒い大きな星のついたパーカーを着ていた。


楽しそうに笑いながら
隣の光くんとじゃれている。

A「ふふふっ」


やっぱり私はこの人が好きだ。


パーカー、返せてよかった。


もう会話をすることはできないけど
私はテレビで彼の姿を見ることができる。

コンサートで会いに行ける。


それでいい。それだけでいい。



今日、打ち合わせが終わったら
今までのことをあかりに話そう。


そう心に決めて
テレビの中の大ちゃんに笑いかけた。

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