パーカー5 ページ40
大ちゃんの笑顔をしっかり
目に焼き付けて
もう、行かないと。
A「じゃあ、私、このあと打ち合わせがあるので、もう行きますね。」
うそ。打ち合わせなんてない。
本当は１秒でも長く一緒にいたい。
でも、これ以上一緒にいたら
私はきっと、戻れない。
大貴「そっか……頑張ってね」
ねぇ、どうしてそんな
寂しそうな顔をするの？
きっと、大ちゃんもわかっている。
これが最後だということ。
私がもう会わないと決めていること。
A「だ……有岡くんも、ヒルナンデス頑張ってください。」
私は鞄をもってドアの方に向かった。
あ……もうひとつだけ
どうしても伝えておきたいことがある。
A「私のなまえ、知っててくれて嬉しかったです。次はコンサートで会いに行きます。さようなら。」
大ちゃんは何か言いたそうな顔をしていた。
でも私は、礼をして、楽屋を出た。
少し早歩きで
あさこさんが待つ自分の楽屋に向かう。
A「……っ……ふぁ……」
楽屋につくと、我慢していたものが
一気に崩れて涙が止まらなかった。
あさこ「頑張ったね」
そういって私にティッシュを渡すと
気を遣ったのか
静かに楽屋を出ていった。
A「うっ……ぇっ……」
１人になった部屋で声を押し殺して泣く。
さよならをしてきた。
もう、目を合わせることも
会話をすることもできない。
さっきまであんなに近くにいたのに。
好きだよ。大好きだよ。
テレビでは伝えきれない
あなたの優しさを知った。
雑誌からは伝わらない
あなたの匂いを知った。
マイク越しではない
あなたの本当の声を知った。
ファンに戻ろうなんて無理だった。
もう遅かった。
私はあの日
彼に助けてもらった時から
もうすでに恋に落ちていたんだ。
今までの「好き」とは違う
アイドルの
有岡大貴じゃなくて
私を助けてくれた
有岡大貴という
１人の男性に私は恋をした。
２回しか会っていない。
それもたったの10分くらい。
でも、もう会うことはできない。
叶えることなんて出来ないのに。
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あすか - かなさん» もちろん、見ますよ〜！！ (2017年1月3日 23時) (
レス) id: 09a3a0868e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - あすかさん» ありがとうございます！2の方もよろしくお願いします＼(^o^)／ (2017年1月3日 13時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 凄い面白くて、はまりました！！ (2017年1月3日 9時) (レス) id: 193de10a4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - リアさん» コメントありがとうございます♪あさこさんに注目して頂けたとは…！あさこ姉さん最高ですよね！！ (2017年1月1日 23時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
リア - あさこさんめっちゃ優しい、、、、、、、、、、 (2017年1月1日 22時) (レス) id: 49cf2d0000 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かな | 作成日時：2016年4月30日 17時
