出逢い ページ31
？？「あっちゃー、腕に傷ついちゃってるね」
私に構わず１人で喋り続ける。
絶対そうだ。
間違えるはずがない。
毎日聞いている声。
顔をみなくてもわかる。
おそるおそる顔をあげると
そこには仔犬みたいな瞳で
心配そうに私を覗きこんでいる
大好きな人がいた。
A「だ……だぃ…………」
大貴「怖かったね。よしよし」
子供をあやすように
優しく私の頭を撫でる。
A「なん……で……」
混乱してうまく言葉が出てこない。
大貴「んー。忘れ物」
？？「〜〜〜〜」
遠くから人の話し声が聞こえてくる。
そこで私はやっと
自分のおかれている状況を理解した。
これはヤバイ。
彼と一緒にいるところを
見られるわけにはいかなかった。
でもどうしよう。
ここから走って逃げる？
助けてくれた人を置いて？
大ちゃんはきっと
私がジャニーズ共演NGの
タレントだなんてこと知らない。
廊下で困っていた人がいたから
声をかけてくれただけ。
徐々に近づく足音に焦るばかりで
大丈夫と言って
この場を去ろうと決心した時
ふわっと温かいものに包まれた。
A「え……」
それはさっきまで大ちゃんが着ていた
タボダボの黒いパーカーだった。
大貴「そんな格好じゃ帰れないでしょ。それ着て、早く行きな。」
小声で喋りながら
パーカーを着せてくれる。
A「え……どうして……」
大貴「Aちゃん、俺といるとこ見られちゃまずいでしょ。ほら、エレベーター来たから早く。」
え……。今、私のなまえ……。
大ちゃんは
何も言えない私の腕を引いて
エレベーターまで連れていく
大貴「それ、返さなくていいから。あげる。気を付けて帰るんだよ」
太陽みたいな笑顔で手を振って
彼はエレベーターのボタンを押した。
チンという音がしてドアが閉まる。
私だけを乗せたエレベーターは
ゆっくりと下の階へと進んだ。
それからのことは
あまりよく覚えてないない。
テレビ局を出てタクシーで家に帰った。
今日は色んなことがありすぎて
疲れがどっと出た私は
着替えることもなく深い眠りにつき
目が覚めたのは次の日の昼だった。
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あすか - かなさん» もちろん、見ますよ〜！！ (2017年1月3日 23時) (
レス) id: 09a3a0868e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - あすかさん» ありがとうございます！2の方もよろしくお願いします＼(^o^)／ (2017年1月3日 13時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 凄い面白くて、はまりました！！ (2017年1月3日 9時) (レス) id: 193de10a4a (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - リアさん» コメントありがとうございます♪あさこさんに注目して頂けたとは…！あさこ姉さん最高ですよね！！ (2017年1月1日 23時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
リア - あさこさんめっちゃ優しい、、、、、、、、、、 (2017年1月1日 22時) (レス) id: 49cf2d0000 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かな | 作成日時：2016年4月30日 17時
