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〔26〕忘れ物 ページ27

ASIDE
海都の唇と雅斗の唇の間がもう1cmも無い。

まり「まっ、雅斗っ…」

海都がやっとのこと振り絞った言葉の後に、雅斗が囁く。

まさ「イタズラのためだとはいえ、告白、嬉しかったよ。もう一度言うけど、俺は本気だから。」

もう触れる。その時に、Aが、笑い出した。

『ふふっ、はははっ、あはははははっ!!』
まり「…へ?」
芝健「どっ、どうしたの?」
『いや、だって…』

雅斗が困惑している。健先輩は、ただただ呆然としている。

まさ「もう!今からだったのに!」
『ごめんごめん。いつになっても折れない海都見てたら、面白くって。まだまだ子供だなぁ。』
まり「は?は??」
『私もう、嘘だってこと分かってますから。』
芝健「嘘だったの!?」
まり「いや、それは…」
『どうなの?』
まり「…嘘や。」
芝健「なんで!?」

海都は健先輩の質問責めを受けて、全てを話した。

まり「でも全ては…」
芝健「?」

そう言って、海都は健先輩の耳元で小さい声で言った。

まり「土曜日の為や。」
芝健「土曜日?俺、なんかあったっけ。」
まり「Aの家、行くやろ?」
芝健「っ!!!」
『どうしたんですか?健先輩。』
まり「意識するように仕掛けとったんやけどな。」
芝健「よよ、余計なお世話だよ!!」
『?』
まり「にしても、途中からAの協力者になるとはな。凄い演技やったな。姉さんよりも上手かったりして。」
『本当に演技なのかなぁ?』
芝健「え、いや、流石にもう嘘つくのやめよう?」
まり「せや。Aももうやめろ。演技だよな。な?雅斗。」
まさ「どっちだと、思う?」

雅斗に挑発的な上目遣いで見つめられ、海都が疑心暗鬼になってゆく。

芝健「やばっ、警察いる…って、もう7時半!」
『早く帰らなきゃ親呼ばれるかもね…』
まさ「よし。帰るぞ!」
まり「せ、せやな…」

こうして、海都から始まった大惨事が終わった。

お話合間の茶番劇(?)→←〔25〕忘れ物



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設定タグ:アナタシア , 踊り手 , 凛々   
作品ジャンル:恋愛
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リッシュ(プロフ) - もし来てて、待っててくださってる方いたら報告です。ここのパスワードを忘れてしまいまして、『もう一度、あの花を』ってタイトルのところに続き書いてます、本当にごめんなさいです。まあ、もう来てる方いないと思いますがw (2019年2月26日 23時) (レス) id: 63c5fbfa30 (このIDを非表示/違反報告)
リッシュ(プロフ) - あの、まだここにきてるって方います? (2019年2月6日 18時) (レス) id: 63c5fbfa30 (このIDを非表示/違反報告)
李琥(プロフ) - 待ってましたー! (2018年6月30日 18時) (レス) id: a4dc8fc271 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 頑張ってください! (2018年6月18日 17時) (レス) id: 7b5dea59e2 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 大丈夫です!!待ってます! (2018年5月27日 16時) (レス) id: 5e0a50fdda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛々 | 作成日時:2018年1月23日 20時

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