2，愚痴。 ページ3
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ずかずかと角を曲がると、誰かにぶつかった。
それはイライラしてるAを煽るには充分だった。
『いったいなあ……前見て歩いてよ』
しかしぶつかった人物を見るなりAのイラだった表情はなごんでいき…
「手前(てめえ)こそ前見て歩けよ…」
『中也！』
勢い良くAは自分の頭を、中也の腹にドスン、とさした。
「ぐふッ…!?」
『聞け！聞いてくれ！』
腹から頭を離すと、Aは憎悪のこもったような…また、同情を求めたような目をして言った。
「まァた芥川に何かされたのか？」
『Aね？廊下歩いてたら転んだのね？そしたらセンパイに見つかったから「後ろにミカンの大群が」って言ったのね？』
「お前が悪いだろ」
『良いから聞いて！
で、センパイが「やちゅがれがそんな嘘に騙されるかー」って言ったのね！他にも「クズ」とか言うしさ！』
感情的になりやすいAの話を黙ってつまらなそうに聞く中也。
「先手打ったのは手前だから仕方ねェだろ」
『最後に足かけられて転んだ』
ここ痛くした、と何もなってない膝を見せてAは言った。
いつも芥川と喧嘩(と本人が言ってる)をしているAの相談相手は中也しかいなかった。
「ってか手前いい加減敬語使えよ」
『あれだろ？謙譲語(けんじょうご)とかの…』
「それをまとめて敬語な」
バツが悪そうに中也を見る。
ボスにはできる限り敬語を使うAだが、エリス嬢絡みになると使わない。
『アイツなんでAのセンパイなの？』
「志願したの手前だろーが」
そう、Aはポートマフィアに来る前から裏社会の事についての知識があった。
それも親の影響であり、自分の好奇心に負けてポートマフィアに来た。
そしてAは何を思ったか、芥川の部下に自ら志願したのだ。
『だってさあ…』
「手前はいつでも「だって」ってよォ…」
呆れたように中也は「じゃあな」と言う。
『次こそはセンパイのことぎゃふんって言わせる』
小さくAは呟いて芥川を探しに行こうとしたが、その途端また転んだ。
Aは周囲に誰もいないことを確認して静かに立ち上がった。
『(ちっ…)』
Aは小さい頃からよく転ぶ。
それは、まあ…本人の不注意なのだが、Aは全て何かのせいにする。
『(今のはこの靴が…)』
またムスッとした表情をして歩き出した。
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芥川様LOVE - 芥川様可愛い好き作者様有難う御座います一生付いていきます (2019年11月16日 14時) (
レス) id: 40c6fc2ce8 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわ とまと - 銀色ミカンさん» ありがとうございます！！新作もちまちま更新頑張っているので！ (2016年12月1日 23時) (レス) id: ac53bb1069 (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - 笑いながら読みました。とまとさんの書く芥川かわいいです！ (2016年12月1日 17時) (レス) id: 8b3f2e95f6 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわ とまと - あんこさん» 貴方とは話が合いそうですね((ｷﾘｯ。ありがとうございます！！私はやつがれ小説製造気なので、また新しい作品作りました！ぜひ読んでみてください！ (2016年11月29日 22時) (レス) id: ac53bb1069 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - うわあああああんめっちゃ可愛いですうううううう！！！私やつがれ大好きでほんとこんなやつがれちゃんも愛しい…！やつがれちゃんは神と言えるほどのガチ勢で御座います！← もうほんとうへへへって言いながら見てました可愛い無理…ありがとうございます… (2016年11月27日 6時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
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