プロローグ ページ2
例えば夢見る時がある。
転入生がやって来る。
その子は何でもできる、素直な子。
クラスで1番明るくて、優しくて、運動神経が良くて、しかも頭も良くて、みんなその子と友達になりたがる。
だけどその子は、沢山いるクラスメートの中に私がいるのに気づいて、その顔にお日様みたいな眩しく、優しい微笑みをふわーっと浮かべる。私に近づき、「Aちゃん、久しぶり!」と挨拶をする。
周りの子がみんな息を飲む中、前から知ってるの。ね?と、私に目配せをする。
みんなの知らないところで私たちはもう、友達。
私に特別な事が何もなくても、私が運動神経が特別良くなくても、頭が良くなくても私に、みんなが羨ましがるような長所が本当に何もなくても。
ただ、みんなよりその子に知り合う機会があって、すでに仲良くなっていたという絆だけで、私はその子の1番の仲良しに選ばれる。
トイレに行くときも、移動教室も、休み時間も。だからもう1人じゃない。
黒沢さんのグループが、その子とどれだけ仲良くしたがっても。その子は私はAちゃんといる。と、私の方を選んでくれる。
そんな奇跡が起きたらいいと、ずっと願っている。
そんな奇跡が起きない事は知っている
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さりです - 面白そう!プロローグがいい! (2018年7月7日 13時) (レス) id: 4253333446 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月3日 20時) (レス) id: 418c1dcb5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃみ | 作成日時:2018年5月3日 16時