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そこから数十秒の静寂が訪れた。
だが、ただ1人を除く全員の脳内では、「俺が7番だ……にゃん」という普段の彼なら絶対言わないであろう台詞がこだましていた。


一人が怒りを通り越して無になった。
その他の全員がプルプルと震え、下を向いて涙を流した。


何かの宗教団体のような構図が出来上がってから数秒後。



「……ブフッw」



誰かが吹き出した。
それを合図に、1人を除く全員が笑い出した。


「お、俺が7番だにゃんwww」
「にゃんwにゃんwww」
「グルッペンが…wwwにゃんwww」


「ンッハッハッハッハッハwww」
「ンフwwwンフフwww」
『アッハッハッハwww…げほっ……アッハッハッハwww』
「俺がぁww7ばっ…wwwwにゃんww」
「あっwwwあかんwすまんなwグルさんwww」
「すいませっwww」
「ごめんwなさいwwwショッピw狙ったんやけどwww」
「wwwげほっ…ハァwww」



「お前ら笑うな…にゃん」



笑いが絶えない中、王様ゲームは続いた。



「ふーん俺だぜ!そうだな…1番と8番はポッキーゲームをやりな!」


「なあ、Aちゃん1番やんな?嫌やで俺男とポッキーゲームとか」
『残念だったな鬱』


「俺8番」
「うわぁーオスマンかー…」


「じゃあいくで?」
「……おう」


「…………」
「…………プリ○ツやな!」

「え??」
「……え??」


「え、オスマンなにしてんの」
「え?」


さてはこいつ……



「え、ポッキーゲームって【相手がポ○キーかプリ○ツかト○ポの中でどれが一番好きかを当てるゲーム】じゃないの?」



ルールを知らない…だと!?



『オスマン先輩、ポッキーゲームは簡潔に言うとキスするゲームですよ』
「あとそのオスマンが思ってたゲームっておもろいんか?」
「聞いた感じクソゲーやな」


「え、キスするん?」
『キスします』
「A簡潔すぎやろw」



それから鬱と先輩はどうしたと思いますか?



「いきまーす」

ボキッ



オスマン先輩がポッキーボキボキに折りました。手を使わずに。

その時の顔が怖すぎて誰も【もう一本いけよ】とは言えませんでした。


「さ、次いくめうー!」と切り替えて明るく言ったオスマン先輩の豹変ぶりこそが一番恐ろしいものではないでしょうか。


恐怖の顔を真正面で見た鬱は泣きながらうずくまってます。



鬱のせいじゃないもんね、ドンマイ。
とりあえずゾムとご飯食べて仲直りしておいで。(食害)



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作者名:算数にがて作者 | 作成日時:2020年8月15日 12時

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