思案 ページ34
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「と、いうわけでだ。今日の集合はこれで解散でいいゾ。だが今から生徒会だけで打ち上げするから残りたい奴は残れ。というか残れる奴は残れ」
『あ、お疲れ様です』
「お前は強制参加だ。男だけで打ち上げして何が楽しい」
『は？』
「グルさーん？聞いてないんですがそれは？」
「いけるいける！俺がこっそり持ち込んだお菓子も大量にあるしな！……あ」
「それは没収ですねぇ」
「まあええやんトン氏。僕ら頑張ったしさ」
「頭固いでトントン」
「……しゃーないなぁ」
ということで生徒会+エーミール先生が皆残ることとなり、後期中間テストの打ち上げが始まった。
『ぐうっふぇんしぇんはいおはしえらふへんふはあうんふね』
「ほれはは？へっほんひほう。ひひひょうはほほひひほうは」
『はなひほひふひへはへん？』
(訳)
『グルッペン先輩お菓子選ぶセンスはあるんすね』
「惚れたか？結婚しよう。式場はどこにしようか」
『話飛びすぎてません？』
「Aさんもグルさんも飲み込んでから喋ろうな？」
「お菓子選ぶなら俺もできるめぅ！あ、その紅茶おいしい？」
『ほいひいへふ』
「せやろ。俺が選んで淹れてん」
「なんでオスマン言ってること分かんねん…」
マドレーヌやらマフィンやらをもさもさ食べながら考える。
もう11月も終わる頃。次のビッグイベントといえばクリスマスしかない。恋愛ゲーム内でも何か起こるのだろうか。
例えばクリスマスデートとか。クリスマスパーティーとか。
クリスマスつければなんでもいいと思ってるよな絶対。
クリスマスデートなら今朝のシャオロンが有力候補。パーティーするなら多分グルッペンの家ですることになるだろう。
多分家には父さんが帰ってくるだろうし、そうすると母さんとイチャイチャしだすから私としてもその場にいたくない。
……となると外出するしかないからクリスマスの誘いは全部受けようかな。
「A」
『はい？』
「俺らといるのは楽しいか？」
▼楽しいですよ。
△まぁ、はい。
△いや？そんなでもないっすけどね
△全然
『……楽しいですよ』
「そうか！！それなら良いんだ」
クリスマスなんていう大事なイベントをこいつら中心で考えちゃうわけだから、つまりそれはそういうことだろう。
はぁ。なんか腹立つな。
結局この集団のこと大好きじゃん。
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作者名：算数にがて作者 | 作成日時：2020年8月15日 12時
