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『よっしゃこれ間に合うんちゃう？』
「メンツが良かったな。ここに大先生とかおったら確実に1人だけ取り残されてたで」
「いつも思うけど男子高校生のスピードについていけるAって何者」
『ただの女子高校生だよ』
「ロボロもちっこいくせにようついてこれんなぁ」
「誰がチビじゃ！！！」
「うるさ……」
学校までの道を5人で走る。
通行人が皆驚いた顔をするのがとても面白い。
ようやく学校が見えてきて安心する。
スマホの時計で確認するとあと4分で着席時刻だ。
遅刻は確定だがテストは受けられるだろう。
玄関で上履きに履きかえてからもスピードを落とさず、3階に教室があるので階段を駆け上がる。
「欠席……コネシマさん、シャオロンさん、ゾ」
「遅れてすいません！！おはようございます！！」
「おはよーっす」
「ﾁｯｽﾁｯｽ」
『すいませんでしたおはようございます』
「おはよーございまーす」
「……遅刻ですよ」
「うっす」
120%コネシマが悪いのになぜ私たちが怒られなきゃならないんだと思ってたけど、【すまんな。ほんま助かったわ】といい笑顔を向けられたせいでまぁええかと許してしまった。
まあ間に合ったしね。
担任がエーミール先生で良かった。
先生は私たちが頑張って勉強していたことを知っていたから多分めちゃくちゃ焦ったと思う。遅刻を告げた時の顔がジトーってしてたのが全てだと思う。
まあそれはともかく。
今までで1番頑張って勉強した。
いけないはずはない。というか最善を尽くしたから今できることは何もない。
周辺の席の人(全員生徒会)と【がんばろな】と声を掛け合い、ついに運命の後期中間テストが始まった。
1教科目は大本命の英語だ。
リスニングから始まり、その後筆記に移る。
けたたましい救急車のサイレンの音が集中の邪魔をしてくる。
多分救急車殺す…って思ってる人は私だけじゃないと思う。
難なくリスニングを終え、筆記に手を付ける。
今回は満点を狙って勉強したので【解ける……解けるぞ……！】状態だった。
一方で、斜め後ろと斜め前から鉛筆を転がす音が聞こえる。シャオロンとゾムが非常に心配だ。
まあそんなかんじで1日目を終えた。
ちなみに朝の4人はもれなく好感度が15上がっていた。
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作者名：算数にがて作者 | 作成日時：2020年8月15日 12時
