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約2時間半が経過した。
ようやく基礎問題を終えていよいよ発展問題ってとこでトントン先輩のお腹がなった。
少し顔を赤くした先輩と笑い合って時計を確認するともう12時前だった。
「腹へったな。近くのコンビニでなんか買うか」
『そうですね。ここの2階が飲食可能になってるはずなんでお昼そこでどうですか？』
「ええなぁ。じゃあ1回片付けるか」
【消しカスは床に落として構いません】という張り紙がされているのに消しカスを律儀に集めてゴミ箱にいれる先輩、さすがだと思う。
コネシマとかなら絶対その辺に捨ててた。
図書館を出て、歩いて数十秒のコンビニに入る。
「Aさん何食う？」
『パン食べよっかなって思ってます』
「じゃあ俺もパンにしよ」
あと糖分も…とこっそりお菓子コーナーでチョコの詰め合わせをカゴにいれると【グルさんみたいやな】と笑われた。
無事昼食を購入し、図書館に戻った。
2階席も混んでおらず、わりとスカスカだった。
2人席に腰掛け、対面する。
あ、このパン美味しい。
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tn side
テスト前の休日、【ちょうど1年前はオスマンと2人がかりでテスト勉強サボろうとするグルさんの捕獲してたな。忙しかったなぁ】と思いを馳せつつ正面のAさんを見る。
彼女と出会うまでろくに女子と喋ったことがなかった俺からすればこの光景はどう考えてもおかしい。おいそこDTって言うな。
Aさんが【勉強会しません？】と声をかけてくれたのが嬉しすぎて今でも鮮明に覚えている。頭良くてよかったとあんなに思ったことは今まで無かったかもしれない。
『先輩』
「……！どうしたん！？」
『そんな見られると恥ずかしいんですけど』
「あ、すまん…」
可愛いから視線外せへんかったなんてどっかの屑が言いそうなことは絶対口にせんけどまぁなんせ可愛い。俺の後輩ばり可愛い。異論は認めん。
甘すぎて砂糖吐きそうなぐらい甘そうな見た目をしたパンを食べる姿がすごく俺の性癖に刺さった。やっぱ幸せそうに食べる子は可愛い(Aさんに限る)
いつまでも見ているわけにもいかず、俺もスティックパンをかじった。
うん。美味しいわこれ。
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作者名：算数にがて作者 | 作成日時：2020年8月15日 12時
