19話 ページ20
「おい！」
『…！あっ、すまん。考え事を…』
「大丈夫か？俺が話聞いてやるけど」
『じゃあこんな話知ってる？』
いつの時代かわからない時、ある集落があった…
そこに1人の少女がいた。でも、見たところ親はいない。
そりゃそうだ、少女は、この集落に祀ってる神の生贄なのだ
十年に一度、生贄を捧げる…これが習慣。
だから、その生贄が逃げぬよう、一ヶ月間閉じ込める場所があった。
一度でも、泣き喚き、暴れたりすると、罰をうけた
少女は、二ヶ月間鎖をつけられ閉じ込められた…理由は分からず
とある少年がいた
その少年は、少女にご飯を与えていた
少女はふと疑問を口にした
『なんで、ご飯あげるの？』
少年は微笑んで答えた
『僕は君を生贄にさせない。あと君の名前まだ聞いてなかったよね』
少女は悲しみの表情で答える
『覚えてない…物心ついた時には親はいないし、預けられた所では、暴力とか名前で呼ばれることはなかった』
少年眉を下げて言う
『そうなんだ』
そう話していると村人が入ってきた
『おい！お前なにをしてる！？』
普通は来てはいけぬ場所。
その罪を犯せば、死刑とされる
少女は応えようとする少年を抑え答えた
『私が閉じ込められる前に飯を与えるようにと脅した』
村人は
『そんなのは信用にならない！所詮子供の命など！』
村人が少年を殺そうとした時
少女の何かが切れた。
『…なんていった？』
いつも無表情の少女の顔は怒りに満ち溢れていた…
村人は逃げようとする。だが、少女によって逃げる事は出来なかった…
少年は唖然とした様子で見ていた。
50人ほどいたのだろう…そこら中に死体が転がっていた
そして少女はいった
『怖かったよね…幻滅したよね。ごめん』
そう言って悲しそうな表情でいった
少年の答えは
『ううん。君は僕の事助けようとしたんでしょ？』
少女は無言で頷く。
少年は
『僕は君の事幻滅したりしない。ずっと友達だよ』
少女は
『ほんと？友…達』
そのあとの話は誰も知らない…
「…」
『これはね、昔教えてもらった話なんだ』
「お前の事なのか？」
『…』
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江華(プロフ) - 泡さん» ありがとうございます！めっちゃ励みになります！ (2020年4月9日 14時) (
レス) id: 7bea1ecf22 (このIDを非表示/違反報告)
泡 - とても面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月6日 14時) (レス) id: ce33bd9ddd (このIDを非表示/違反報告)
江華(プロフ) - akane10746さん» ありがとうございます！！こちらこそよろしくお願いします！！ (2019年11月8日 16時) (レス) id: 7bea1ecf22 (このIDを非表示/違反報告)
akane10746(プロフ) - めっちゃ面白いです！今後の展開楽しみです。更新頑張ってください！！！ (2019年11月8日 0時) (レス) id: 8b6a55d887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江華 | 作成日時：2019年8月9日 0時
