13話 ページ13
「たくっ！何がどうなってんだ！」
「とりあえず逃げ切れたみたいだな」
「うん……」
文仁の攻撃から逃れ、四人は乱れた息を整える。
「どうしよう……あの文仁って子、雲雀さんに会わせてくれないみたいだ……」
「何でだろうな……」
「極限に乗り込めば良いのではないか？」
「バカかっ！それだとまたあのガキに攻撃されるのがオチだろうが！」
これからどうするか頭を回転させるが、誰も名案と呼べるものは浮かばない。
「それなら良い方法があるぞ」
「リボーン！？」
また忍者のコスプレで木から降りてきたリボーン。
「方法って？てかお前今まで何してたんだよ！」
「オレはヒバリについて調べてたんだ。気になったからな」
「それで何か分かったんですか？」
獄寺が訊ねた。他の三人も聞きたそうな表情で、リボーンの言葉を待つ。
「オレが調べたのは雲雀家についてだ。ヒバリのことは家を調べれば分かると思ったが、雲雀家の情報は何一つ見つけられなかった」
「ボンゴレでも見つけられないってことっすか？」
「ああ。それだけじゃねー。ヒバリ個人についても調べたが、そんな人物は存在しないことが分かったんだ」
「ええ！？」
リボーンの話によると、雲雀恭弥という人物は存在せず、ボンゴレの力をもってしても、たった一人の人物の情報は何も見つけられなかったそうだ。
「それってどういう……」
「存在しないって……じゃあアイツは何者なんだ？」
「オレの予想では、雲雀恭弥は偽名で、本名が別にあると考えている」
「何でそんな……」
「まぁこんなとこにいても意味がねぇ。とりあえずツナん家に行くぞ」
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作者名：百鬼歌 | 作成日時：2017年8月9日 21時
