検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:85,657 hit

呪術の非日常37 ページ40

月side



娘に呪術をかけた後、少し微睡んでいた私。

ハッとすると、縁側からトーンの低い聞き慣れた声が聞こえた


皐月「ただいま。待ったか?」




月「いえ…。Aを寝かしつけていたら終わったわ」


すると皐月さんは


皐月「嘘つけ。微睡んでいたではないか」


と私を小突いた



そして、やんちゃな元気な少年の声も聞こえた


慧「疲れたーっ!!お父さん、手加減してよ!!」


皐月「悪い悪い。だが、お前は将来強くなくてはならないぞ?妹を護るんだろ?」

慧「そうだけど…。むぅ〜っ!!今度は手加減してよね!!」


慧斗はムスッとしたまま、ドタドタと走ってどこかへ行ってしまった



月「あーあ、またなの?」


私はふふっと笑ったが、彼はまだ何か言いたげな表情をしていた


月「…どうかしたの…?」


皐月「呪術、かけたんだろう?」




嘘だ。私はまだ話していない。

なのに何故知っているのだろうか


しかし、話さない訳でもないので私はその話をすることにした




月「かけたわ。あの呪術_」


そして私は事細かにその事を話した



_______________



皐月「なるほどな…。本当にやったのか。まあ、お前だからやらないとは断言できなかったんだがな」


彼はため息をつくと、薙刀を手入れし始めながらこんなことを問うた


皐月「その呪術、解く方法は?」



そっか。皐月さんは呪術に詳しくない。特に、解呪方法には。



月「あるわよ、もちろんね。ただ…」




私は口籠ってしまった





…言わなきゃならないのに___






そう。…口籠る必要などない。とても単純な事よ。あの娘なら、大人になったら直ぐに解けるわ。









月「彼女が成人した後、"本当の愛"を獲得すれば解ける……」









皐月「そうか……。それは楽しみだな」



皐月さんは怒る様子も見せず、微笑みながらそれだけ言い、ただ黙々と神器の薙刀を手入れしていた



月「誰にも言わないでくださいね?」


たまに(酒を呑んだら尚更)口の軽くなる彼に、私は釘を刺して忠告した




皐月「ああ。勿論だ。俺達だけの極秘情報だ」









.

生ける屍の非日常38→←呪術の非日常36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
103人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

時雨*絶望少女(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます!!これからも精進しますのでよろしくお願いしますm(._.)m (2016年1月19日 17時) (レス) id: 4f142577d1 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!更新が速いので、毎日楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年1月18日 18時) (レス) id: b569d37236 (このIDを非表示/違反報告)
時雨*絶望少女(プロフ) - レオ愛さん» ありがとうございます。これからも精進します!! (2016年1月17日 18時) (レス) id: 4f142577d1 (このIDを非表示/違反報告)
レオ愛 - おもしろいですねっ。評課しました。 (2016年1月17日 17時) (レス) id: a2f9fa6e91 (このIDを非表示/違反報告)
時雨*絶望少女(プロフ) - こづやんさん» ありがとうございます!!あのー、人違いだったら申し訳ありませんが、ぷよクエの占ツクのスレの方ですよね? (2016年1月17日 12時) (レス) id: 4f142577d1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:時雨*絶望少女 | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年12月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。