呪術の非日常37 ページ40
月side
娘に呪術をかけた後、少し微睡んでいた私。
ハッとすると、縁側からトーンの低い聞き慣れた声が聞こえた
皐月「ただいま。待ったか?」
月「いえ…。Aを寝かしつけていたら終わったわ」
すると皐月さんは
皐月「嘘つけ。微睡んでいたではないか」
と私を小突いた
そして、やんちゃな元気な少年の声も聞こえた
慧「疲れたーっ!!お父さん、手加減してよ!!」
皐月「悪い悪い。だが、お前は将来強くなくてはならないぞ?妹を護るんだろ?」
慧「そうだけど…。むぅ〜っ!!今度は手加減してよね!!」
慧斗はムスッとしたまま、ドタドタと走ってどこかへ行ってしまった
月「あーあ、またなの?」
私はふふっと笑ったが、彼はまだ何か言いたげな表情をしていた
月「…どうかしたの…?」
皐月「呪術、かけたんだろう?」
嘘だ。私はまだ話していない。
なのに何故知っているのだろうか
しかし、話さない訳でもないので私はその話をすることにした
月「かけたわ。あの呪術_」
そして私は事細かにその事を話した
_______________
皐月「なるほどな…。本当にやったのか。まあ、お前だからやらないとは断言できなかったんだがな」
彼はため息をつくと、薙刀を手入れし始めながらこんなことを問うた
皐月「その呪術、解く方法は?」
そっか。皐月さんは呪術に詳しくない。特に、解呪方法には。
月「あるわよ、もちろんね。ただ…」
私は口籠ってしまった
…言わなきゃならないのに___
そう。…口籠る必要などない。とても単純な事よ。あの娘なら、大人になったら直ぐに解けるわ。
月「彼女が成人した後、"本当の愛"を獲得すれば解ける……」
皐月「そうか……。それは楽しみだな」
皐月さんは怒る様子も見せず、微笑みながらそれだけ言い、ただ黙々と神器の薙刀を手入れしていた
月「誰にも言わないでくださいね?」
たまに(酒を呑んだら尚更)口の軽くなる彼に、私は釘を刺して忠告した
皐月「ああ。勿論だ。俺達だけの極秘情報だ」
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時雨*絶望少女(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます!!これからも精進しますのでよろしくお願いしますm(._.)m (2016年1月19日 17時) (レス) id: 4f142577d1 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - とっても面白いです!更新が速いので、毎日楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年1月18日 18時) (レス) id: b569d37236 (このIDを非表示/違反報告)
時雨*絶望少女(プロフ) - レオ愛さん» ありがとうございます。これからも精進します!! (2016年1月17日 18時) (レス) id: 4f142577d1 (このIDを非表示/違反報告)
レオ愛 - おもしろいですねっ。評課しました。 (2016年1月17日 17時) (レス) id: a2f9fa6e91 (このIDを非表示/違反報告)
時雨*絶望少女(プロフ) - こづやんさん» ありがとうございます!!あのー、人違いだったら申し訳ありませんが、ぷよクエの占ツクのスレの方ですよね? (2016年1月17日 12時) (レス) id: 4f142577d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨*絶望少女 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年12月18日 22時