ただでさえ毎日ストレスが原因で胃が痛い私なのに、トリップしました。

ストレス過剰の非日常12 ページ15

慧斗side


慧｢ここは…何処だっ!?｣


僕らがいたのは神社の境内だったのに!?



先程まで一緒にいた澪さんともはぐれたようだし…。




慧｢何だか、ニューヨークと風景は似ているがなぁ…｣


奇跡的にスマホは使えるので澪さんに電話をかけた。






Prrrrrr…



彼はワンコール目で出た。



澪＜澪だ＞




スピーカーから聴こえたのは明らかに不機嫌な澪さんの声。




慧｢やっ…八洲 慧斗です!!えっと…今何処にいますか!?｣




澪さんは絶対に怒らせてはいけない。神器で攻撃してくるかもしれないからだ。




澪＜…慧斗か。俺もどこか分からん。特徴のある建物を言ってくりゃあ迎えにいこう＞




慧｢あ、そうですか…。僕、デカイショッピングモールの前にいます!!ガラス張りのアーケードのある…｣



すると、澪さんは舌打ちをした



澪＜チッ。遠いな。…………そういやあ、お前の妹のAも行方不明だな。まあ年頃の娘だから仕方ねぇか…?＞


年頃の娘だからって!?


慧｢と、とにかく!!澪さん早く来てください!!｣




僕は通話終了ボタンを押した



ここ、ニューヨークと似ているが絶対にニューヨークじゃない気がする!!





一人で悩んでいると、扇子から青龍が現れ、上機嫌でこんなことを言った



青龍《貴様の妹の気配と、白虎の気配がする。行方不明だと言われているが…どうやら発見できそうだぞ♪》





青龍＿＿＿彼は東の守護神である。彼の姿は艶やかな黒髪に黄色っぽい角が生えている。服は、和服のような中華風のような…説明しがたい服装だ。


家にあったけど、つい持ってきちゃった神器の朱雀。

どうしよう。

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