10話 ページ11
リチャードside
Aの帰りが遅い。予定時刻から1時間も経過している。
リチャ「エラーか?いや、エラーの発生にしては時期が早すぎる。アップデートしたばかりなのに」
まさか…誘拐ではなかろうか。それとも…
ライブラに捕まった?
リチャ「クソっ。厄介だな」
だが彼女には異能がある。血法など封じれるだろう
何もされてなければ良いが…
ギイイッ
リチャ「!!」
ドアの開く音がした。その音はAがやっと帰ってきた証だった
貴「遅くなりました。実は、買い出しがてら外出したら、ライブラのメンバーに遭遇して…連行されてしまいました」
やはりか…
バレたとしか言いようがないな
貴「まあ、"私はリチャード博士の養子です。"と答えておきました。それなら…怪しまれないでしょう」
リチャ「成る程。養子か。それなら姿が似てなくとも親子と見なされるな。流石だ」
俺は彼女の頭を撫でた
貴「…やめてください…。もうそんな年齢ではありません」
リチャ「おっと。そうだったな。だが、実際年齢は8日と22時間だ。産まれてまだ数日しか経っていない赤ん坊と同じ。"そんな年齢ではありません。"とは、精神年齢でだろう」
貴「博士の意地悪…」
Aはムスッとして書斎へと消えていった
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作者名:時雨*絶望少女 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年10月28日 18時