10話 ~過去編~ ページ11
スティーブンside
ステ「ぼ…僕は…」
女の子の突き刺すような視線に一瞬たじろぐ
貴「危害を加えないでほしいんだ。ただ…そうしてくれればいいの」
なぜか、突き刺すような視線とは裏腹に、女の子の声は微かに震えていた。
彼女の長い前髪の間から時たま、綺麗な赤い瞳が見える
彼女は僕を警戒しているみたいだ。そこで僕は彼女の警戒心を解くために笑いながら
ステ「大丈夫。僕はなにもしないよ。ほら、物騒な物だって持ってない」
と言った
これは本当。本当に僕は、彼女の家の門にある薔薇のアーチに見とれていただけだから
ステ「だから、もう少し君の庭を見てて良いかな?」
すると、女の子は僕を睨み
貴「はいはい。分かりました。と…素直に信じろと?私は今までこの様な手口でずっと何度も騙されてきたんだよ!なのに…なのに、なにもしないなんて信じられるか!!帰れ、馬鹿者!!早く帰らないと石にするぞ!!」
と言った。それと同時になんと、女の子の赤い目が輝き始めた
あー…これはヤバそう
ステ「じゃあ…どうしたら信じてくれるかな?」
とりあえず僕は彼女を刺激しないように穏やかな声のまま言った
すると、彼女の輝き始めたはずの目はもとに戻った
貴「うーん…そうだな…」
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酒夜月(プロフ) - 続きが凄く気になります!(*´ω`*)楽しみにしてます!!(^_^) (2018年1月10日 23時) (レス) id: 5d4c43be81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨*絶望少女 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年10月16日 17時