死神少女の初恋No. 2 (ページ43)

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７８話ページ43

夢主side

ｽﾃ｢久しぶりに会えたのは分かるけど、泣かない。せっかくの可愛い顔が台無しだぞ?｣

箱ティッシュ渡された…

貴｢スミマセン……。あと、返事、いいですか?｣

スティーブンさんには、あの事の返事をしなきゃ

ｽﾃ｢もちろん｣

私はザップに聞こえないように、耳打ちで答えた

貴｢ごめんなさい。私、もう別に好きな人いるんで…その…あの…｣

スティーブンさん、傷心してたら嫌だな…

ｽﾃ｢ありがとう、吹っ切れたからさ。今度ランチにでも行こうじゃないか｣

と言った

貴｢ランチ…いいですね。あ、好きな人っていっても、人間ではない私には愛することが許されないんですけど｣

私は苦笑した

ｽﾃ｢そうかそうか｣

するとザップが割り込んできて

ｻﾞ｢は?"人間"のお前なら、ここにいるだろ｣

彼は自分を指さしながら答えた

貴｢それは…繋ぎだから…｣

私は口ごもる

ｻﾞ｢だーかーらー!!お前はもう人間じゃなくても、人間の部分はここにあるってんだよ!!お前のお蔭で俺はこうやって生きてられる。分かったか!?｣

貴｢ザップ…顔赤い｣

私が笑うと彼は"馬鹿にしてんのか!?"とさらに頬を紅潮させながら言った

貴｢って…あれ?スティーブンさんは?｣

ｻﾞ｢そうだな。どこいったんやら｣

窓から病院のエントランスを見ると、スティーブンさんがいた。すると私のスマホがバイブした。チャットアプリの通知だった

開いてみると、スティーブンさんとのチャットで

"Good luck!!"

とだけ表示されていた