死神少女の初恋 (ページ37)

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３２話ページ37

ザップside

俺はAの部屋へ荷物を移動させるのを手伝うことになったんだが…

不思議なものを運んでいる

陶器か?と問うが彼女から返ってきた返事は陶器などとは程遠いものの名前だった

貴｢違う違う。"骨"だよ｣

ｻﾞ｢骨ぇ!?｣

なんだって!?

貴｢そ。骨。それも色々な生物のがあるよ。もちろん…人間のもね。私はこれを集めて愛でるのが趣味であり第2の生き甲斐でもあるんだよ｣

彼女は骨の入った箱を適当に開けて1つ取る

ｻﾞ｢本当だ…｣

貴｢これは、人間の頭蓋骨。しかも女性で、子どもかな｣

長く細い指で頭蓋骨を撫でる

思わず見とれてしまった

すると突然彼女は俺に寄ってきた

俺はAに壁ドンされている状態に近くなっている

ｻﾞ｢なっ…//｣

顔が近い!

貴｢ねえ、知ってる?人間はね…身体の中に蝶を飼っているんだよ｣

顔をそらさずに、俺を見つめたまま言う

ｻﾞ｢蝶…を飼っている?｣

貴｢そう。ここにね｣

彼女はクスリと笑いながら俺の目と鼻の辺りを指差した

貴｢目と、鼻の辺りにあるんだ。ホラ。ここに。蝶形骨って名前なんだ｣

ゆ、指!!

艶かしく指で蝶の形をなぞられる

ｻﾞ｢…っ…!?｣

しかし、彼女はすぐに手を離し体制ももとに戻した

貴｢そうだ…。今週末はK･Kとチェイン達で約束があるから無理だけど、来週位に一緒にアッパー湾に行かない?｣

アッパー湾に?

ｻﾞ｢なぜ?｣

貴｢それは行ってのお楽しみだよ｣

この話から推測するに、おそらくは骨に関する事なのだろう