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アル「そんで、戦場で死んだ神機使いの神機を




勝手に拝借して、ディオナのコアを埋め込んだってわけだ。



ディオナの言う通り、本当に神機を乗っ取りやがってな。お陰で今では喧しい限りだよ。」




俺の突拍子もない話に、ジュリウス少し混乱した様子を見せていたが





しばらく整理した後、解決できたらしく俺の方を見る。



ジュリウス「…… お前は、アラガミと言葉を交わせるのか?」


アル「ああ。簡単だぞ。頭ん中に直接語りかけられる感じだよ。



お前らは知らねぇだろうけど、アラガミにだって性別はあるんだ。


ディオナみたいにな。」





ジュリウス「…………… にわかには信じ難い話だが、



お前のその目を見れば、すべてが真実ということはわかる。」




俺に真摯な目を向けてくるジュリウスに、



俺は段々恥ずかしさを覚えてくる。




つい、顔を背けてしまう。



ジュリウス「………… アルビリオン?」




アル「そんな目で見るな。………… 恥ずかしい。」







俺の言葉に、ジュリウスは目を丸くした。





そして、謎の恍惚とした表情を見せ





俺の事を抱き締めてくる。





アル「ぉまっ、なにしてっ、!」



ジュリウス「ふ、………… お前が愛おしいと思っただけだ。」






俺は、愛情を知らない。




親に愛されず、兄にも愛されず、妹はいつも俺に怯えてばかりだった。




だから、初めて向けられた【愛情】



それに俺は戸惑いを隠せなかった。







俺はどうしたらいいのかわからず、戸惑っていると





ジュリウスはさらに頭を撫でてくる。




アル「っ、………… 調子に乗るな!」



俺は反射的にジュリウスを突き飛ばす。



そして、顔を合わせられない恥ずかしさから



その場から逃げるように走り去っていった。







**********




アル「…………… くそっ、何なんだよ… !」





妙に胸の辺りが熱い。







ラケル「………… あら、大丈夫?



貴方、顔が赤いわ。具合でも悪いの?… 風邪かしら…」




そう言いながらラケルは俺の顔に手を添える。




俺は反射でその手をはたいてしまう。





アル「…………… ぁっ、わりぃ、」



ラケル「いいえ、構わないわ。



それより、体調は大丈夫かしら?」

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2017年10月6日 8時

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