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ナナ｢凄いね〜！過去最高記録だってよ！ねぇ、｣
はぁ、煩いのにまた捕まった。
ナナ｢そう言えば、ジュリウスから聞いたよ。貴方の名前。
アルビリオンって言うんだね〜。うーん、…
あ、ねぇ、アルって呼んでもいい？｣
アル｢気安くファーストネームで呼ぶな。
それに、俺様が過去最高記録をたたき出すなんて当たり前だ。
お前と違って、新人の神機使いじゃないんだからな。｣
ナナ｢へぇー！もっと教えてよ〜！｣
チッ、口が滑った…
このうるさい女を無視しようと振り向くと、鼻歌を歌いながら一人の男が近づいてくる。
ロミオ｢あれ、もしかして君たちブラッドの新入り？｣
どいつこいつも新人だの新入りだの…………
アル｢新人はこいつだけだ。俺様は関係無い。失礼する。｣
ナナ｢えー！待ってよアル〜！｣
アル｢ファーストネームで呼ぶなと言ったはずだ。
あと、俺様に気安く話しかけるな。実力を認めるまではお前と不用意に言葉は交わさない。｣
ナナ｢ぶぅ、なんかカンジ悪いなぁ……｣
悪くて結構……… ふん。
俺がその場から立ち去ろうとすると、受付のフランに声をかけられる。
フラン｢アルビリオンさん。上層階でラケル博士がお待ちです。｣
チッ、次から次へと面倒だな…
アル｢分かった。すぐに向かう。｣
*********
ラケル｢改めて、ブラッドへの配属を歓迎しますよ。アルビリオン。
今日から貴方は、私の可愛い子供のようなものです。｣
アル｢そりゃあ嬉しいですね。俺様はそう思わないがな。｣
俺はラケルを睨みつけながら辛辣な口調で答える。
ラケル｢ふふふ、威勢がいいのね。いいのよ。
貴方には、とても期待しているのだから。｣
こいつの不敵な笑みに、さっきから右眼が痛む。
…………… ふん、成程な。
アル｢俺様に期待するのは勝手だが、指図はするな。
俺様は、お前みたいなぬるま湯に浸かった強者が大嫌いだ。｣
ラケル｢あら、随分と口が悪いのね。
名門貴族ヒュラッセイン家の人とは思えないわ。｣
ヒュラッセイン家、という単語に
俺は怒りを覚えた。
アル｢二度と俺様の目の前でその名を口にするな。
次口にした時は、アンタの計画諸共ぶっ壊してやる。｣
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2017年10月6日 8時
