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なっ、…………… !!
こいつ、普通の顔して…………… なんて恥ずかしいことを……… っ!
俺は思わず顔を背ける。
その瞬間に、ギルバートとジュリウスが俺の顔を覗き込もうとする。
アル「ばっ、!見るな!」
俺は熱くなった顔を両腕で隠しながら後退る。
くそっ、何だってんだ……… !
ロミオ「おい二人共!あんまり虐めてやるなよ。」
ジュリ&ギル「虐めてない!!愛してるんだ!!」
ロミオ「歪み過ぎだよ!優しく愛してやれよ!」
『ちょっと!アルは私のモノよ!ちょっかい出さないで!』
いやお前の声はみんなには聞こえてねぇから………
ギル「………… 今誰が喋った?」
ナナ「私じゃないよ?」
ロミオ「…… でも、女の人の声。」
ジュリウス「まさか。ディオナの声か?」
は?何言ってんだお前ら。
ディオナの声は俺にしか聞こえないはずじゃ…
『………… ジュリウスさん。』
ジュリウス「なんだ。」
アル「」
『聴こえてるみたいね。どういう原理かしら?』
いやいやいや!今まで聴こえてなかったはずなのに
どうして今更突然聴こえるようになってんだよ!
『ねぇ、もしかしたらアルの血の力に関係するんじゃないかしら。』
ジュリウス「その可能性はあるな。帰ったらラケル博士に見てもらおう。」
普通に会話してやがる。どんな順応能力だよ。
********
ラケル「…………… 成程ね。
貴方は水の役割を齎す、言わば【喚起】と言うべきかしら。
貴方の神機の声が他のみんなに聴こえたのは
きっと、貴方の【喚起】の力のおかげね。」
ふぅん、やっぱり【血の力】ってやつのお陰なのか。
にしても、喚起ねぇ。
それって要するに、俺の血の力で周りのヤツらの成長を早めるってことだろ?
俺にどんなメリットがあるんだ。俺の力なのに。
気に入らねぇ。もっと強い力がよかった。
もっと、誰にも屈しない力が欲しかった。
そうしたら、もっと必要としてくれるんじゃないだろうか。
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作者名:アルビリオン | 作成日時:2017年10月6日 8時