十 ページ11
小夜｢…………… ぁっ、！｣
突然の強襲に、防御体制すら取れない小夜左文字。
五振りが叫ぶ中、薙刀が刀を振り回した。
だが、その薙刀は、何故か木っ端微塵に砕け散っていた。
A｢良く耐えたな。あとは僕に任せろ。｣
六振りの前に現れたのは、本丸で指示をしていたはずの審神者の姿。
三日月｢………… これは驚いた。本当に戦場に赴くとは｣
加州｢呑気な事言ってないでよ！！主！危ないから下がってて！｣
A｢…………… ふむ、軽傷1人、中傷4人。重傷1人、か。｣
全く、僕の刀剣男士をここまで傷つけておいて、生きて帰れると思うなよ。
A｢………… 覚悟出来てんだろうなァ？｣
僕は、持参した書物を開く。
A｢我、この地を統べる覇王の血の名の元に誓う
我の血を喰らいて、破壊を求めし我に覇王の宝物を与えよ。｣
僕は、書物の頁に血を流し込む。
すると、その書物は黒炎を纏い、中から同じ黒炎を纏う武器が大量に中に浮かぶ。
A｢さァ、血祭の時間だ。僕に殺される覚悟はできてるんだろうなぁ！？｣
僕は、中に浮かぶ武器を手に取る。
そして、まず小狐丸の周りにいる検非違使に向かって全速力で突っ込んでいく。
槍だろうが大太刀だろうが、いとも容易く切り伏せていく。
どんなに背後を取られようとも、決して傷は増えず、敵だけが減っていく。
A｢………… チッ、めんどくせぇなァ。｣
僕は手にある武器を投げ捨て、大太刀ほどの大きさの刀を手に取り、また掃討を始めていく。
小夜｢…………… 凄い、｣
鶯丸｢はは、これは恐れ入ったな。｣
加州｢うそ、…………… 超カッコイイ………｣
陸奥｢アレは、ただの人間の動きじゃないぜよ。｣
小狐丸｢まるで、………… 敵を捩じ伏せる武神｣
三日月｢はっはっは、あの刀捌きは戦場に咲く華だな。
実に美しい。｣
今度は槍のような武器を両手に持ち、向かってくる敵を貫いていく。
ケッ、まだ残っていやがんな。
なら、最終段階と行こうじゃねぇか。
僕は、検非違使達の間を縫うようにして戦場を駆け抜けた。
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2017年9月20日 1時
