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知らない子供に引き離され、俺は一気に不機嫌になる。
睦月「プロデューサー、この人彼氏?」
皐月「なっ、そんな訳ないじゃん!!
睦月っ、何言ってんだよ!
こんな良くわからないやつがプロデューサーの彼氏でいいのかよ!」
全く、最近のガキは黙ってりゃ好き勝手言いやがって。
柚希「ち、違うの!遙くんは………… 」
面白いことを思いついた俺は、
柚希の身体を強引に引き寄せ、腰に手を回す。
遙希「…………… ふっ、お前の言う通りだ。
俺と柚希は付き合ってる。だから邪魔をするな。」
そう言うと、ひとりは顔を真っ赤にしながら怒り、
もう1人は頬を膨らませ拗ねた顔をする。
柚希「……… もうっ!!
みんなをからかうのも大概にして!
【お兄ちゃん】!!」
あーあ、言っちゃったか…
遙希「ったく、お前はとことん真面目だな。
へーへー、そうですよ。俺とコイツは双子。
俺のことを【遙くん】と呼ばせるのは、柚希に余計な虫がつかないようにする為だ。
俺みたいな容姿端麗な男と親しくしてたら、誰だって彼氏だと思うだろ?」
第一こんなにも瓜二つなんだから気付けよ。
皐月「へぇ、プロデューサーも兄弟いたんだ。
確かに、プロデューサーは美人で、こっちはイケメンって感じ!」
睦月「………… ふぁあ、なんかいい匂いするぅ、」
そう言いながら、パーマな方が俺に抱きつく。
なんだこいつ。気安く抱きつきやがって。
遙希「おい、気安く近付くな。暑い。」
睦月「えー、ダメ?
俺、ちょっとこうしていたいなぁ………… 」
そう言いながら甘えた顔をするそいつに
俺のハートは撃ち抜かれた。
遙希「………… お前、随分可愛いな。
睦月、だったか?イイぞ。
お前が気が済むまで、俺の腕の中に居ればいい。」
そう言って頭を撫でると、まるで猫のように頭をすり寄せる。
うむ、可愛いぞぃ。
柚希「ちょっ、お兄ちゃん!
私の生徒に手を出さないで!離れてっ!」
柚希は俺とこいつを離そうとする。
睦月「わぁあ、やめてよプロデューサー………
俺、このまま寝るんだからァ………」
そう言いながら、睦月は目を閉じた。
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作者名:アルビリオン | 作成日時:2017年7月11日 9時