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遙希｢私に何か用かしら？｣
星夜｢用がないと、声かけちゃいけねぇのか？｣
はぁ、こういうところッ、こういうところが最上級可愛い…………
遙希｢そんな事ないわ。貴方はどうしてここに？｣
星夜｢それがな、突然TV出演が決まってさ！
もうすぐ俺達の出番なんだ！｣
……………… 嫌な予感。
遙希｢面白そうね。私も見学しちゃおうかしら。｣
星夜｢来るのか！？大歓迎だぜッ！！
ほら、こっちだ！｣
そう言いながら、俺は愛童に手を引かれながら、
今来た廊下を戻っていった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
……………… やっぱり、あの狸野郎… ！！！
どんだけバチバチさせてぇんだクソが……… ！
星夜｢ぉ、アルケも来てたのか〜。共演だなッ｣
あー、なんていい子なの。
あんな事されたアイツらに歩み寄ろうとするなんて…………
俺は無意識に愛童を抱き締めていた。
星夜｢ぉっ？どうしたんだよ。ハル。｣
遙希｢私、貴方みたいな子好きよ。
素直で、いい子で。誰にでも歩み寄ろうというその姿勢。
とっても可愛いわ。｣
笑顔で愛童に言うと、収録中のはずのアイツらの叫び声が聞こえる。
監督｢か、カットォ！！
どうしたの三人とも？｣
黒羽｢愛童星夜ぁぁぁぁぁぁあっ！！｣
猛スピードで突進してくる夜鶴。
やべ、見つかった。
星夜｢おう！黒羽！｣
黒羽｢おうじゃない！！今すぐそいつから離れろ！！｣
星夜｢離れろって言われても、ハルから………｣
朔空｢ちょっとぉ！？何で呼び捨てなの！？
イイから離れてよっ、！早くッ！｣
俺と愛童を無理矢理引き剥がす麗。
あー、愛童〜……………
遙希｢もう、せっかく可愛い成分補給してたのに…｣
バベル｢バベルじゃだめ？バベル、かわいくない？｣
ぐはぁあっ！！
可愛い………… 可愛いよぉっ、！
俺はバベルの頭をわしゃわしゃと撫でてやる。
………… おっと、そう言えばこいつらの勝手な行動で
撮影中断してたの忘れてた。
遙希｢すみません、この子達が勝手に…………｣
俺は気持ちを切り替え、三人を定位置へと戻した。
遙希｢三人とも、頑張ってね。｣
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2017年7月11日 9時
