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バルガス「次、コラール！」
フィリウス「……………… あ、後で学園長殿に言わなきゃな。名前変わったって。
はーい、今行きまぁす。」
ヘラヘラとしながらバルガスセンセェの所に行くと、課題を提示される。
成程、先ずは箒に跨り最低でも10メートル上昇。
その後、50メートル先のセンセェが立ってる場所まで真っ直ぐ飛ぶ事。
そして、スピードがあれば文句はなし、との事。
フィリウス「さて、箒殿。少し荒っぽい扱いだったらゴメンよ。」
俺は箒に跨り、地面を力強く蹴る。
まあ、あまり調子に乗ってもいかんし、取り敢えず15メートルまで上昇する。
そして、次の瞬間
俺は一瞬でバルガスセンセェの元へ辿り着いた。
バルガス「………… な、…… に、？」
フィリウス「はァい、俺の番終了〜。で、いいですよね？」
俺はにっこりと笑いながらセンセェに聞くと、もう一度やれと言われてしまった。
何度やったって変わんねぇよ。
俺はまたスタートラインに戻り、箒に跨る。
そして、センセェの合図と共に先程よりできる限り早く飛んだ。
何の不正もなく、ただの俺の実力。
二回目でそれを理解してくれたセンセェは俺に一番上の成績をつけてくれた。
バルガス「凄いじゃないか！今まで飛べなかったのにここまで出来るようになるとは。
頑張って鍛錬を続けていたんだな！偉いぞ！」
そう言って、俺の頭をわしゃわしゃと撫でてくる。
ちょ、力強いな。首もげるわ。
自分の番が終わったので木陰で休んでいると、さっきのやつがまた俺の元へやってきた。
………… 嗚呼、名前、ド忘れしてたけど、確かセベク………… だったかな。
フィリウス「何か用か？」
俺がそう問いかけると、セベクはいきなり大声で俺に謝った。
セベク「すまなかった！！！！！」
フィリウス「うるせぇなっ！！！ボリューム落とせよ鼓膜が破れんだろ！！」
くっそ、耳がキーンってしてやがる………… ！
セベク「先程は、箒に乗れないと言って済まなかった。
お前は、ちゃんと努力をしていたんだな！！」
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年6月7日 12時
