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ジェイド「………… 僕とした事が、すっかり失念していました。
貴方は【フィリア様】では無く、【フィリウス様】でしたね。」
フィリウス「次そっちの名前で呼びやがったらぶっ飛ばすからな。
あと、俺はもうアレシーフェ家の姓は捨てたんだ。
様なんて堅苦しく呼ぶんじゃねぇ。俺はお前たちの上に立ちたいんじゃない。
横に並びたいんだよ。」
………… そう、並んで、…… 友として一緒に道を歩みたかった。
あの時出来なかったことを、今なら出来る気がするから。
フロイド「………… ジェイドォ？
何フィルの上に乗っかってんの？抜け駆けなら許さねぇけど？」
しまった、コイツの傍で色々話し込み過ぎた。寝起きも相まって相当機嫌が悪そうだ。
ジェイド「起きましたね。なら、さっさと着替えて朝食を食べに行きますよ。」
俺に向かって、ジェイドは片目をパチリと閉じて微笑む。
あー、ハイハイ。忘れてませんよ。
フロイド「…… ねぇ、今の目配せ何？
フィル、ジェイドに何かされたの？ねえ、」
フィリウス「ジェイドが俺のモノになった。」
フロイド「はぁっ！？何それずりぃ！！」
そう言いながらジェイドの胸ぐらに掴みかかるフロイド。
血気盛んだねェ。
そう思いながら、一向に寝巻きから着替えずにジェイドに喧嘩を売るフロイドの服をしれっと脱がせていく。
そして、しれっと巨大な四肢を動かし、制服へ着替えさせる。
フィリウス「フロイド、じゃれるのはそのへんにして、そろそろ行くよ。アズールが待ってる。」
フロイド「ヤダ！！」
そう叫んで、不貞腐れてベッドに倒れ込んでしまう。
おやおや、仕方ない子だねぇ。
フィリウス「あっそ、じゃあそこで寝てればいい。
ジェイド、行くぞ。」
わざと冷たくあしらい、ジェイドと二人で部屋を出ていく。
すると、外には少し驚いたような顔をしたアズールが立っていた。
アズール「おや、フロイドはどうしたんです？」
フィリウス「さあ？飯行くぞって言ったら拒否されたから置いてきた。」
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年6月7日 12時
