【ツイステ】無力な海の王子様【男主】 (ページ5)

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フィリウス「おや、御二方も気になるのかな？」

ユウ「そりゃぁ、友達があんな風になったら気になるよね。うん。」

ジャック「確かにな。」

まあ、この後間違いなく私はぶちギレるであろうからある程度気持ちを落ち着かせておかないと。

フィリウス「………… 最初に言っておくね。

私がキレたら、どうにかして止めて欲しい。」

ユウ「…… え、女神様のようなフィルが怒る？そんなまさか……、」

はぁ、せっかく仲良くなれたのに、醜態は晒したくなかったのだけどね。

そう思いながらイソギンチャクの軍団を追いかけていくと、私の予想通り、鏡舎からオクタヴィネル寮へと入っていく。

はぁ、気をつけてたはずだったんだけどなぁ。私の落ち度か。

こっそりと、私達もオクタヴィネル寮へと侵入した。

すると、モストロ･ラウンジに200人はいるであろう生徒達が、これまたイソギンチャクを頭に生やしていた。

どうやら全学年に手を出したようですね。なんて愚かな。

すると、辺りが暗くなり、スポットライトが一人の人物を照らす。

そこには、いて欲しくなかった人物の姿。

アズール「これはこれは。成績優秀者上位50名からあぶれた哀れな皆さん。

ようこそ、【モストロ･ラウンジ】へ。」

そう言いながら悠々と話始める愚かな彼に、私はため息をついてしまった。

そして、彼の次の一言で、私は頭が真っ白になった。

アズール「今日から君たちの主人になる男です。」

……………… 嗚呼、駄目だ。

彼の暴走を止められなかった。

本当に愚かだよ。君も。【俺】もね。

怒りを通り越して放心状態になっている間に、イソギンチャクが生えた生徒たちがアズールに刃向かおうとしていた。

すると、奥からジェイドとフロイドが現れ、生徒達をいとも容易くねじ伏せて行く。

嗚呼、……………… せっかく炎の人に励ましてもらったはずなのに、

力が無いばっかりに、大切な人の愚行すら止められないなんて………………

無力な私は、大切な人達が力で支配していく様を、ただ見つめることしか出来なかった。