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〜 一方、オクタヴィネル寮 〜
フロイド「………… あぁっ！！クソッ！！」
そう大きな声で叫びながら、壁を思い切り蹴る。
ジェイド「フロイド、物に当たってはいけませんよ。」
その行為を窘めるかのように、ウツボの片割れが優しく声を掛けるも、兄弟はちっとも怒りが収まらないらしい。
ジェイド「それにしても、驚きましたね。
フィルが、まさかディアソムニア寮に取られてしまうとは…… 。
ねぇ、アズール？」
寮長であるアズールに声をかけるが、本人は深刻な顔で何かをブツブツと喋っている。
どうやら、一番混乱しているのはアズールらしい。
アズール「………… 何故、フィリウスが、
過去の統計でも珊瑚の海の出身はオクタヴィネル寮の筈なのに、……
何より、あの【無力なフィリウス】が、寄りにもよってディアソムニア寮なんて、………… 何かの間違いです、そうに決まってますよ……っ！」
自分に言い聞かせるように、アズールは半分自暴自棄になったかのように笑い始めた。
どう考えても普通の精神状態ではない二人に、ジェイドは深くため息をついた。
そして、フィリウスのある言葉を思い出した。
ジェイド「………… そういえば、フィルは変なことを言っていましたね。
お前たちを許した覚えはない、と。」
そう呟くと、少し落ち着いてきたフロイドがジェイドに向き直る。
フロイド「それ、オレにも言ってた。
オレがフィルになんかしてー、それ忘れてないだろうな〜って、」
アズール「……フロイド、あの子があんなにも不機嫌だったのは貴方の仕業ですか？」
食い入るようにフロイドを睨み付けたが、それをジェイドが静止させた。
ジェイド「……恐らく、フロイド個人ではなく、
【僕達】に対して怒っていたようですよ。」
ジェイドの言葉に、二人が考えをめぐらせる。
だが、やはり全員思いたある節がないらしい。
アズール「………… コレは、一度ジェイドにユニーク魔法をかけて貰って、本人の口から言ってもらった方が早そうですね。」
そう言って不敵に笑うアズールに賛同するように、双子も微笑んだ。
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました！！これからも更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月25日 17時) (
レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年5月25日 1時
