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それを頭に思い描いた瞬間、私は酷く恐怖した。
もし、私に力が無いばかりに、三人が傷付いてしまったら。また私の前から消えてしまったら？
フロイド「………… フィル？具合でも悪ぃ？」
私の顔を覗き込む、この愛しい人すら、護れずに……
そう思ったら、私は急に全てが怖くなって、その場から逃げるように走った。
ジェイドとフロイドの声が、段々と遠くなっていく。
嗚呼、大切なものが増えるのって、こんなにも怖いものだったんだな。
誰も寄り付かないような教室の隅で、私は声を押し殺しながら泣いていた。
失うのが怖いのに、護る力がない。
本当に、クズでノロマで、救いようが無いな。
イデア「……………… あ、あの。
そ、そこ、に。僕の忘れ物が、あるんですけど、」
声のするほうに顔を向けると、我が目を疑った。
そこに、美しく揺らめく青い炎があった。
そして、その炎は、私を見ると更に驚いた表情をしていた。
イデア「………… ひっ、…… なんで二次元級に愛らしいメイドさんが僕の目の前に、
って言うかどう考えたってこんな所に女子がいるのはおかしい………… って事は女装男子って事？完成度高すぎて草しか生えん……。」
そうブツブツと何かを喋っている彼に、目当てであろうものを渡す。
フィリウス「…… これ、ですか？」
イデア「ひっ、声まで可愛い………… じゃなくて、
えっと、ドウモ……。」
私からものを受け取ったその人は、何故かその場から立ち去ろうとしない。
不思議に思っていると、その人が急に布を差し出した。
イデア「………… その、…… 良ければどうぞ。
あ、あの、…… 泣く事は、悪い事じゃ、無いと、…… 僕は思うよ、……。」
その瞬間、私は気が付いたらその人に抱き着いていた。
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました！！これからも更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月25日 17時) (
レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年5月25日 1時
