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今日は飛行術とか、体力育成の授業がなくて本当に良かった…………
そう思いながら、お昼休みになった瞬間にクルーウェル先生の居る教室へ向かう。
壁を伝いながら歩いていると、曲がり角で出会い頭に誰かにぶつかってしまった。
そして私は床に倒れ込む。
ラギー「うわ、やっべ…………
えっと、大丈夫っスか?」
そう言いながら手を差し伸べてくるその人には、獣のような耳があった。
初めて見た。ひょこひょこ動いて可愛い…………
すると、その人は私の姿を見るなり一気に顔が赤くなっていく。
ラギー「へっ!?何でこんな所に女のコがっ!?」
フィリウス「………… あの、男です。」
またこれか。そろそろ髪切ろうかな。
フィリウス「すみません、私の不注意です。
貴方こそ、お怪我ございませんか?」
ラギー「派手にすっ転んだのそっちでしょ。
ほら、立てるっスか?」
そう言って優しく私の身体を起こしてくれる。
ラギー「…… あー、お詫びしたいのは山々なんスけど、ちょっと俺忙しくて。」
そう言いながら少しずつ私から距離をとる。
フィリウス「お気になさらず。ご迷惑をお掛けしました。」
こちらが頭を下げると、その人は軽く会釈をして食堂の方へと走っていった。
さて、私も急がなければ。
*******
ふう、何とか予備の分も作り終えた……
それにしても、クルーウェル先生は優しいなぁ。すぐに材料を整えてくれたし、こうして持ち運びできるように小瓶まで用意してくれて……
これはテストでお返ししなきゃだなぁ…… 私は学生だし。
そんな事を考えながら食堂へと向かうと、グリムさんが私に向かって声をかけてくる。
グリム「おーい、お前もこっちで食べるんだゾ〜!」
そこに、ユウさんとエースさんとデュースさん、
それと、知らない御二方の姿。
取り敢えず、私は皆さんの元へと近づく。
ケイト「…… もしかして、君が噂の子?
確かに、女の子みたいに可愛いね〜。こんな子がディアソムニア寮だなんて不思議〜。」
トレイ「その言い方は、あまり良くないんじゃないか?」
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました!!これからも更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年5月25日 17時) (レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年5月25日 1時