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フィリウス「………… 【俺】を馬鹿にしてるのか？」
そう低く呟きながら、【俺】はジェイドを睨む。
ジェイド「…… おっと、これには色々事情というものがございまして。」
ここまであからさまにこの【俺】を愚弄するなんて、少々おいたが過ぎるようだな。
よりにもよって、この【俺】に女物の服を着せるなんて…………
そう心の中で憤りを感じた瞬間、急に頭が痛くなる。
フィリウス「………… ゔぁッ、？！」
それと同時に、体の内側から湧き上がる【何か】と、頭の中を支配する【記憶】
靄がかかりすぎていて、ハッキリとは見えないが、その記憶は一瞬にして真っ赤に染った。
そして、【俺】は本能的に、その色が【血の色】だということが分かった。
何だ、これっ………… どうなって、…… ！
ジェイド「………… フィル、顔色が悪いです。
そんなにこの制服はお気に召しませんでしたか？」
フィリウス「…… あ？ ………… 呑気なこと言ってんな、今、…… お前のお喋りに付き合ってる暇ねぇッ…… ！」
これは何だ、【記憶にない】映像ばかり。
っ、クソっ………… 気持ち悪ぃ…………
……………… 嗚呼、もう！！
フィリウス「【俺】の中に入ってくんなっ！！」
そう叫んだ瞬間、周囲に突然風が巻き起こり、辺りのものを吹き飛ばした。
勿論、すぐそばに居たジェイドも含めて。
ジェイドはその風で吹き飛び、壁に体を打ち付けていた。
アズール「一体なんの騒ぎですか！？」
床に倒れ込むジェイドと、状況が呑み込めていない【俺】。
アズール「………… まさか、フィル。貴方、【魔法】が、」
…… 今の風は、【俺】がやったの？
【魔法が使えない】筈の、………… わ、たしが。
ジェイドを………… 傷、つけた、…… ッ！
フィリウス「…… あ、ぁあっ、違っ、……
そんな、つもりじゃっ、…… 違うよっ、」
身体がガクガクと震え始め、目の前には何故か【血塗れの何か】が見える。
ちがう、………………
…… 俺は、…… こんな事をしたかったんじゃない……
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました！！これからも更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月25日 17時) (
レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年5月25日 1時
