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〜 一方、鏡の間 〜
フロイド「………… ねぇジェイド〜、さっきからずぅっと思ってんだけどさぁ。」
ジェイド「フロイド、式の最中ですよ。お静かに。」
同じような顔の二人が、声を潜めて話し込んでいた。
フロイド「今年って、フィルが入って来るんじゃ無かったっけ〜？
さっきから全然見かけねぇんだけど？」
タレ目で気だるそうな生徒がそう言うと、もう一人の生徒は口元に手を当て、考え込んだ。
ジェイド「…… 確かに、心做しか、先程からアズールが焦っているように見受けられます。
フィルに限って、魔法士の資質がないという事は有り得ないでしょうし……。」
二人がそんな話をしていると、突然辺りが騒がしくなる。
どうやら、新入生として招かれたにも関わらず、闇の鏡に資質を見出されなかった生徒が出てしまったらしい。
フロイド「あーあー、めんどくさい事になってんなぁ〜。早く帰りてぇ……」
すると、物腰が柔らかそうな生徒が、何かに気がついたように目を見開く。
ジェイド「………… フロイド、先程の学園長の話を聞いてましたか？」
フロイド「は？全然聞いてない。アズールが得点稼ぎに夢中って顔してるの見てた。」
ジェイド「………… 先程、学園長は新入生が【二人】足りないから探していた、と言っていました。」
その言葉を聞いた気だるそうな生徒が目を見開いた。
フロイド「…… もう一人がフィルだって言いたいの？」
ジェイド「あの子、変に魔法が効きづらいですし、変に神経質ですから、
もしかしたらあの生徒同様、勝手にゲートを通ってしまった可能性が高いですね。」
その瞬間、気だるそうな生徒が騒ぎに乗じて走り去ってしまった。
ジェイド「………… 嗚呼、拙いですね。
ここの騒ぎが収まる前にフロイドを連れ戻さなければ……」
少し面倒そうに溜息をつきながらも、どこか楽しそうに笑うその生徒は、走り去って行った生徒を追いかけるように走っていった。
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました！！これからも更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月25日 17時) (
レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年5月25日 1時
