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案内されるがままにとある部屋に入ると、そこは思い切り誰かの部屋だった。
ん？？？
まさか、ひとつの部屋に複数人住まう？
フィリウス「………… 無理。プライベートもあったもんじゃない。
それに、狭い………………。」
心から漏れ出た声に、マレウスさんは楽しそうに笑っていた。
マレウス「ここは僕の部屋だよ。
今日から、君もここで生活するといい。」
………… 家を出て最初から誰かと共生なんてちょっとハードル高くないですかね？
それに、私、自慢じゃないですけど、王族家ですよ？
同じ部屋に別の人間がいるなんて、色々無理ッ……
すると、マレウスさんは私の体を抱き上げて、部屋の中央ら辺にあるベッドのような場所に運んだ。
マレウス「今日は疲れただろう？
ゆっくり休むといい。僕は、少し散歩に出かけてくるよ。」
ぁ、ちょっと、気を使ってくれた、かな。
フィリウス「す、すみません。ありがとうございます。
じゃあ、えっと、………… おやすみなさい。」
今度は失敗しないように、満面の笑みではなく、口角を少しあげる程度の笑顔にしてみた。
すると、またマレウスさんは目を見開いて、顔を背けたまま部屋を出ていってしまった。
え、金輪際笑わないようにしようかな。
お前の笑顔気持ち悪いよって言われてる気分だわ。
………… とにかく、明日からよく分からない生活が始まるわけだし、
一人で立てるようにはならないと。
あと、ゆっくり、壁を使ってでもいいから、歩けるように。
私はまず、ベッドの支柱を使って立つ練習を始めた。
うう、全然立てる気がしない。
よく考えてみたら、よくフロイド達はあんなに普通に歩けるよね。考えられない。
それに、私を抱きかかえてたし。
………… やっぱり、あの三人は凄いんだなぁ。
別に、私だって頑張れば立てる。
頑張ろ。負けちゃダメだ。
そう思いながら、私は夢中になって練習を続けていた。
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました！！これからも更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月25日 17時) (
レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年5月25日 1時
