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拾壱 ページ12

義焔「ほら、お前も少しは落ち着けよ義勇。







それと、……………… 【出てこい】」







俺の呼び掛けに、日輪の耳飾りを附けた小僧の背負っている箱から、一人の少女が現れる。



すると、日輪の耳飾りを附けた小僧は酷く驚いていた。


炭治郎「禰豆子っ?!どうしたんだ?」



義焔「ほう、禰豆子と言う名前なのか。



禰豆子、こちらに来い。」




俺の言葉に従うように、禰豆子は俺の元へと歩き出す。



禰豆子「うぅ?」



俺の傍に近寄り、不思議そうに首を傾げる。



義焔「………… 成程、お前は無惨の支配から外れているのか。



ん?気配が変わったから驚いたって?


これが俺の血鬼術だよ。」




そう言って禰豆子の頭を優しく撫でてやる。




炭治郎「禰豆子から、離れろ。」




鬼の形相で俺を睨む日輪の耳飾りを附けた小僧。



義焔「まあ待てよ。俺を殺すなら話を聞いてからでも悪くねぇと思うが?




それに、俺は人間を喰らわない。喰らうのは【人を喰った鬼】だけだ。」





そう、この禰豆子という鬼からは人間の血肉の匂いがしない。



鬼にされてからかなりの月日が経っているはずなのに。


それどころか、人間と行動を共にしている。






これは、こちらも色々聞きだしたいところだ。




義焔「………… そこの金髪の小僧。」



俺が声を掛けると、怯えたようにこちらを見つめる。




義焔「お前、【耳】が良いだろう。



ほかの二人が血気盛んなのにお前だけ俺を切り付けるのを躊躇ってる。





それは、先程から俺の考えていることが分かるからだろう?」



俺の問い掛けに、金髪の小僧は戸惑っているようだった。



沈黙は肯定を意味する。




義焔「それに、日輪の耳飾りを附けた小僧。




先程の俺の【匂い】と、今の【匂い】を比べてみろ。」





俺の言葉を不審に思いながらも、日輪の耳飾りを附けた小僧はくんくんと匂いを嗅ぐ。




炭治郎「………… そんな、さっきまでと全然違う匂い……



【人間】の匂いだ…… !」




義焔「その通り。今の俺は【人間】だ。




鬼殺隊が鬼ではなく人間を斬ったとなりゃ大事になるだろうなぁ?」








俺の言葉に、三人は手も足も出ないと言ったような顔をしていた。

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年4月17日 10時

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