映画よりも鮮やかな (ページ18)

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フィルム－ロキ－ページ18

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ロ「こんなのは信じないぞ！嘘だ！」

メ「これが真実だ、今見たのが正しい時間の流れだ

だから、何度も何度も何度もやり直したってこうなる
これが運命なんだ、TVAがそう管理してる」

ロ「信じないぞ」

メ「母親を殺したようにか！」

ロ「殺してやる！」

ロキは激昂しイスを投げつけた

そのまま襲い掛かろうとしたが、Aが小型機を操作し
またしても、首につけられた機械のせいで
イスのあった場所までもどされた

ロキだけが元の場所に戻されたせいで、座る体制になったもののイスは無く、そのまま地面に座り込んだ

『悪いわね、タイムツイスターはイスはループさせないの』

ロ「はぁ、、はぁ、、」

メ「君は生まれながらの王じゃない
生まれながらに痛みや苦しみや、死をもたらすものだ

今もそう昔もそう、今後もそうだ

他のものたちを刺激して、力を引き出す役割なんだよ」

画面には再び、アベンジャーズの姿が映し出された

ロ「ここは、なんなんだ」

メ「、、、立って」

メビウスがロキの手を掴み、立たせた
ロキが少しよろめいて、メビウスがそれを支えた

すると、扉が急に開いてB15が入ってきた

B「緊急事態よ、、って、A判事はここで何を？」

『あぁ、メビウスと共同で今回の指揮を取る事になったの

それより、どうかしたの？』

メ「はぁ、、いつだって緊急事態だろ

Aここを頼むよ、僕は現場に出ないと」

『ええ、もちろん』

B15に呼び出されて、メビウスは外に出た

ロキと2人きりになったAは、少し緊張していた

フィルムの中でしか見たことのなかったロキと
触れられる距離にいるからか

まるでアイドルや俳優と一緒にいるような感覚だった
指先まで、声まで、立ち姿まで、何もかもが美しく見えた

Aの目に映るロキは、まさに完璧な美しさだった

『さて、、、どうしましょうか

実は、変異体が自分のフィルムを見るのは初めてなの
基本的に、判事が有罪にしてすぐにリセットされるから

せっかくだし、全て見ましょうか』

ロ「、、、あぁ、そうだな

やっぱり、何か飲み物をもらおうか」

『軽くつまめるものと、紅茶を持ってくるわね

、、、あの、さっきのメビウスの言ってたことだけど』

ロ「なんだ？」

『なんでもない、ただ、あなたは素敵な人よ

そうだ、飲み物と一緒に着替えを持って来るわね
あなたみたいな美形に、そんな服似合わないわ』

ロ「あぁ、頼む」

Aが外に出ると、ロキはニヤリと笑った

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