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〔拍手〕 ページ11

とある男女グループで心霊スポット巡りに出かけた。

その中の一人Aは最後までかたくなに「行きたくない」と言い張るくらい、そういうものが苦手だったし嫌いだった。


けれど無理矢理連れて、出発した。

まずは心霊スポットで有名なトンネルへ。

Aは、青い顔して冷や汗をかくくらい怯えていた。

そこでは特に何も起きなかったんだけど。

「よし!次はもっと怖い場所いくぞー!」

そこでもAは「怖い怖い」と怯えていた。

そんなAの姿を見るのもなんだか楽しくて「もっとすごいところに行こう」ってなって次の場所へ。




ここからだった、何かがおかしくなったのは。


今まで怯えていたAが「えぇ!なにここ!すごい、楽しい!」

と途端に前のめりになって、楽しんでいる。

みんな不振には思ったものの、慣れたのかなとか思って

「次の場所いくぞー!」

と言うとAはさらにおかしくなった。

Aの声とは明らかに違う声で「たのしみーーー!」といい、

手の甲を使って拍手をしている。

俺は後悔した。


·

〔拍手〕…解説→←〔部屋のあかり〕…解説



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作品ジャンル:ホラー
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作者名:ルルリラ | 作成日時:2021年12月5日 8時

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